シルファー「謎の貴婦人〜。今日もレベル上げにきた!」
【ああ。いつも大したものだ。】
シルファー「謎の貴婦人は、いつまでここにいるの?」
【・・・・さあな。】
シルファー「わからないの?」
【私はこの地を見守り、そして以前のお前のような救世主に道を示す役割を与えられただけ。ただそれだけの、喋る人形のようなものさ。】
シルファー「ふうん。出かけたりしないんだ。」
【興味もないし、役割から外れることは私の存在を捨てることに変わりないからな。】
シルファー「ふうん。つまんないね。」
【ただここにいて、ただ話すだけ。それだけだ。だが・・・】
シルファー「ん?」
【ここにすでにカギがなくとも、別の用途で来訪する冒険者は耐えない。】
シルファー「ああ、レベル上げね。私みたいな。」
【お前がいうように、楽しいやつまらないはわからないが・・・こうしてまだこの地が役に立っていることは、女神様としても喜ばしいことだろうな。】
シルファー「謎の貴婦人は嬉しくないの?」
【言ったろう。私はしゃべる人形。嬉しいつまらないなどは、よくわからぬ。】
シルファー「そっか。」
シルファー「ま、とりあえずレベル上げしてくる。またね!謎の貴婦人!」
【ああ。】
【・・・・・・。】
【名前くらいは、ほしいものだな。】