わたしこすもっこよ!
スーパースターとか踊り子のスキル取ったおかげで、芸能関係のお仕事を少しだけやらせてもらってるのー
ある日のこと
とあるスタジオに行った時、目の前に1人のドワーフがたってたのよ
「ちょっと!あの人有名な映画監督よ!」
ワタシと一緒に撮影をしてたドワ子ちゃんが教えてくれたの
「でもね、絶対逆らっちゃダメよ?業界から干されちゃうってウワサよ!」
フン、そもそもエライ人にコビうってのしあがろうなんて考えてない。
わたしはわたしの無敵スマイルでみんなを魅了するのよ!
その時!!
「YOU!!最高じゃない!」
なんと!!
噂をしてた監督から声をかけられたのよ!
「YOUはMEのOne Night STARだよ!」
は、なにそれワンナイトスター?
一夜限りのスター?
アレか、シンデレラ的な?
もしかして次回作のヒロインにスカウトされちゃってるわけ?
ふふん、やっぱり見る人が見ればわかるのね、アンタもやるじゃない黄色いドワーフ!
いいわよ、のってあげる。
アナタのワンナイトスターとやらになってあげようじゃない!
「OK!じゃあ早速メイキングでクリエイトでセッシボンのスタートだ!ついてきなさい!」
ナニナニ?早速撮影するの?
何もかもが型破りね、これが天才??
連れて行かれたのは大きな風車がまわってるあのエリア。
ふっ、ファンタジーな場所選ぶのね
「さぁ!YOUはあのダッシュで風車に登り、点検口から外に出て羽の先にぶらさがるんだ!」
…は??
ナニ?いきなりアクロバティックなこと言うわね…
はっ!
そっか、ワタシ試されてるんだ。
映画って、どれだけ監督のイメージどおりに作れるかが大切だと聞いたことがある。
最初に無茶振りしてみて、ワタシがどのように振舞うかをみてるんだわ!
わかった、やるわよ。
羽の先に捕まってグルグルまわってやるわよ!
そうよ、これがワンナイトスターの始まりよ!
「そうか、やってくれるか!」
ふん、当然よ。
そのかわり最高の映画に仕上げるのよ!
「じゃあ一晩しっかりまわっててくれよ!その間MEは大根おろしを作って待ってるからな!」
え?
大根おろし??
なんで…??
はっ!!!!
もしかして…
One Night STARを漢字で書くと「一夜星」
いちやぼし…
また食べられそうになってんじゃん!
そーいや、ダッシュで登れってのも程よく汗をかかせていい感じの塩気出そうとしてたんじゃない!
てゆーか、逆らっても逆らわなくても干すんじゃない!
なんじゃこの黄色いドワーフ!
ちょっと…ちょっと…ほんのちょっと…
おもろいじゃない!!
ワタシも明日から一夜干しのこと、ワンナイトスターって言うわよ!
秋刀魚のワンナイトスターと熱燗ね、って言うわよ!すぐ言いたいわよ!
そして…
秋刀魚のワンナイトスター、全然通じなかったけど!めっちゃ説明して苦笑いされたけど!
秋刀魚のワタだけに!
…オチも最悪だけど!
ワタシ明日からも頑張るわよ!
つづく