こんばんわ、こすもっこよ。
ステキな彼氏を探してアストルティアを旅しているのよー。
唐突だけど、お手紙が届いたのよ。
ファンレターかしらね??
ナニナニ…??
『こすもっこりー!ずいぶん前に出てた「恋愛マスター」忘れとるんちゃう?ちゃんと回収せーよ!」
…
くっ…忘れてたわよ。
でもね、でもね、多分もう誰も覚えてなかったのよ!しょーもない事掘り起こさなくていいのよ!
それと!!
だーーーーれがこすもっこりよ!!
…
まぁとりあえず、会いにいくか。
恋愛マスター。
確か…「ベーコン屁をこく」にいるのよね。
わからない人はワタシの日誌を遡って読みなさい。
さてと…この小屋ね。
こんちゃーーー!!!
あなたが恋愛マスターね?
さぁ!どうやったらワタシに彼氏ができるか教えてちょうだい!!
「そうじゃなーまずは魅力をあげて…」
あ、そーゆーのじゃないのよ?
もっとね、手っ取り早いやつよ!
確実に落とせるキメ台詞とか、惚れてしまうツボとか、ホレ薬とかでもいいのよ?
「おま…そんな事だから、彼氏できんのちゃう…」
ウ、ル、サ、イ!
さっさと教えないとメラゾーマぶつけちゃうわよ?
「わかったわかった…確かこのアストルティアには射った相手を魅了する伝説の弓があるじゃ。その名も『ゆうわくの弓』じゃ。しかしなぁ…」
それが聞きたかったのよ!
ゆうわくの弓ね!
ありがとねーーー!!!
「これ!こすもっこ!!…行ってしもた…。アレじゃあ彼氏はできんと思うのじゃが…」
恋愛マスターは、浮かぬ顔でため息をついたのだった。
さて。
ゆうわくの弓ってのを探すわよ!
まずはアレね。バザー屋さんに電話して在庫聞けばいいわね。
もしもしーバザー屋さん?あるかしら、ゆうわくの弓?射った相手をバンバン魅了しちゃうやつ!
「あーフツーのやつならあるんですけどねぇ…。多分こすもっこさんのおっしゃってるのは、ゆうわくの弓の“魅了埋め“のことだと思うんですよねぇ。それはさすがに、うちでは取り扱っておりませんなぁ。」
え、ないの?
「そうですなぁ…。ちなみに“攻撃時魅了”ってのは通常の錬金では付きませんので…。探すならば防衛軍か白箱って事になるとおもいますよー。あ、腕も“魅了埋め”にするとなお良いと思いますがー。」
な、なんか果てしなく無理な気がするのだけど。
いいわよ!とりあえず弓を探すわよ!白箱狩りよ!
「頑張ってくださいね。腕の魅了埋めは革の手袋とかでちょいちょい出物がありますので、ワタシの方で確保しておきます。ゆうわくの弓を見つけたら、またご連絡くださいねー。では!!」
…
…
………数ヶ月後………
み、見つけたのよ。
魅了埋めの「ゆうわくの弓」。
コレで…コレでよーやくステキな彼氏を射止めることができるのね!
あ、そうだ。腕装備は見つかったのかしら?
もしもーし、バザー屋さん!魅了埋めの腕装備は見つかったー?
「あーはいはい、ご用意しておりますよ。しかし…いいんですか?」
え?いいって何が?
「いやー魅了埋めの装備をしているサポート仲間ってすごく敬遠されちゃうと思いますが…。」
うん、いいのよ!
ワタシ彼氏を射止めるだけだから!
「え、彼氏??」
え?なんで絶句してるの?
「あのーーーー。ドラクエ10ではフレンドリーファイヤ出来ないので…。その、射る事ができる相手ってのはモンスターって事になりますが…。」
あ…。そうだった。
忘れてたわよ。
…
いや、この際彼氏になってくれるならモンスターでもいいか!
誰でもいいからワタシの彼氏になってーー!!!
そう叫びながら、天に向かって弓を射ったのよ。
…数日後。
一通の手紙が届いた。
「こすもっこ。ダイスキ。付き合ってクダサイ。ミイラ。」
なんとミイラから電話番号と写真付きのラブレターが届いたの。
めっちゃミイラね…。
でもよく見るとかわいいわよね。
瞳もつぶらだし。
あ、この白い包帯は「あなたの色に染まります」って事よね?
ふふふ、何色に染めてやろうかしら。
とりあえず電話してみよっと!
緊張するわね!どんな声なのかしら!
「モシモシ、ミイラです」
お手紙ありがとう!こすもっこよ!
「オオ、こすもっこ。オレ、オマエ、スキ。」
コイツめちゃめちゃ魅了されてるわね…。
「ソウダ。魅了サレて手紙カイタ。ミイラからの手紙ダケに…」
え?
「ミイラレター(魅入られたー)。ナンチャッテ。」
わーぉ!お後がヒャッハーね!
おしまい