どこの町にも一人はおる、よう似たような人がいてはるもんやなぁと思うんどすけど、
うちの近所にもなかなかに面白いじいさんがおりましてな…。
今日は、そんなじいさんの話をちょっと聞いておくれやす。
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うちの街にはな、町内を住みやすくするための要望やら問題やらを投稿できる場所があるんよ。
そこに投函された内容は、月に一度掲示板に張り出されて、みんなが「そう思う」か「そう思わん」かで投票できる仕組みになってるんどす。
投票結果は町内会の意見を集める手段として使われて、必要に応じて改善策も考えられるんやて。
近所に住んでるじいさんは、暇を持て余してるんか知らんけど、
わざわざ投稿した住民の家まで来て
「町はお前の提案に時間割く暇なんかないわ」
とか、
「文句あるんならとっとと町から出ていけ」
なんて騒ぎ立てはるんよ。
こちらが折れるまでご自分の意見は曲げはらへん、ほんまに頑固なじいさんやわ。
ひとつ言うときますけど、このじいさんには何の決定権もあらへんのどす。
ただご自分の意見が通ってほしいさかい、ほかの意見は目障りなんやろな。
こういう提案は、住んでいる人の立場によっていろいろあるもんやねん。
若い人もおれば年配の人もいて、長く住んでいる人もいれば、最近引っ越してきはった人もおる。
性別や生活スタイルもそれぞれやろうけど、じいさんはそういう違いをまるでわかってはらへんのや。
そやけどな、そのじいさん、
毎週欠かさずどこぞの細々とした改善要望を投稿し続けてはるんどすわ。
たとえば、街灯の明るさが足らんとか、ゴミ置き場の場所が気に入らへんとか、
まぁ、しょうもないことばっかり投稿してはるんよ。
みんな内心
「あんたがいちばん文句つけてるやんか」
と思ってるわけやわ。
そやから、じいさんの投稿内容には中身の良し悪しに関係あらへんと「そう思わへん」に票が集まってるんや。
今や、誰もじいさんの意見をまともに聞こうなんて思わんようになってしもて、ほんまに自分で自分の首を絞めてるようなもんや。
まさに、自業自得やなぁ。
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ここまで読んでくれはって、おおきになぁ。
アストルティアにもな、同じように提案を投稿して、住民から「そう思う」か「そう思わん」の票を集める場所があるんやけど、
そこにも近所のじいさんとそっくりな人がいてはるんよなぁ。
結局、どこも変わらんもんやなぁって思ったわ。
今度、じいさんに「ドラクエ10やってはるんですか?」って聞いてみよかなぁ…
…
……
………なんて、冗談どすぇw
さすがに怖うて聞かれへんわ、笑