?『おっそーい!いつまで待たせんのよっ!!』
…向こうに先に声をかけられてしまった。
エ『ごめんなさい。えっと…あなたは…?』
?『もう来ないんじゃないかって…出番ないんじゃないかって…心配したんだから…』
エ『えっ!?あ…あのー…あなたは…?』
?『今日は楽しくなりそうね♪ホント、今まで退屈だったんだからー。』怒ったり泣いたり表情がコロコロ変わる人だな…
エ『…もしもーし?聞いてますぅー?』
?『えっ?…あぁ!ごめんごめん。私はエヴィ。あなた達が来るのを待っていたわ!!』探す事もなくエヴィは待ってくれていた。
エ『(…なんで探してるってわかったんだろ?)』
エヴ『…そ れ よ り も…居るんでしょー!?メフィスト出てきなさい!!』
少しの静寂の後に生ぬるい風が頬を撫でる…。
メ『やれやれ…相変わらず騒がしい方ですね。』
エ『!?』
どこからともなくメフィストが姿を現した。
エヴ『…状況を説明して。』
メ『キャストは揃いました。…ですが、記憶を失っていますので…記憶を取り戻す事が先決…話はそれからです…。』
エヴ『…どういう事よ…あなたが…』
悲しげな表情でムダを見るエヴィ。
エヴィ『あなたがついていながらどーしてこんな事になってるのよ!』…と思ったら怒った。
ガクガクとムダを前後に揺すっている。
エヴ『もぉ…早く戻って説明しなさいよ…バカ…。』
突然、エヴィはムダの唇を奪った。あまりに突然すぎる出来事にムダは目を白黒させて驚いている。
エラも突然の出来事に驚き手で顔を覆い隠し、指の間からチラリと覗いている。
エ『…わーわーわー…///』
エヴ『…んん…さぁ 覚醒(めざめ)なさい!』
ム『………ふぁ…ごめん…イヴ。…ただいま。』
エヴ『うふふ♪いいのよ!おかえりっ!!アダム。』エヴィはムダの手を握りブンブンと嬉しそうに振っている。
メ『あー…エヴィさんとムダさんは実は神なんですよ。見つからないようにこの世界の住人の身体を借りていますが…。E v e(エヴィ)イヴとm u d a(ムダ)は逆から読んでa d u mアダム。
…アダムとイヴ…創造神です。イヴさんは武術を得意とし…アダムさんは魔術を得意とします。
…で、イヴさんは魔術は得意ではないので直接魔力(神力)を送る事で無理矢理アダムさんを起こしたんでしょう…。次はあなたの番ですよ。』
エ『えっ!?』
エラは身構える。心の準備を整えて目を閉じる…。
エ『ふー…よしっ!こい!!』
イ『…何やってるの?』エ『…えっ!?来ないの?』
ア『…ふふ。君の記憶は僕が戻すよ。安心していい』
エ『///』エラは顔を真っ赤にしてうつむく。
ア『…それじゃ…エラ…いや、ミント。これからこの世界の始まりを話す。』
イ『なぜ私達や貴方達がここにいるのか…もね!』
ア『この世界の始まりと…君と…私達がここにいる理由を…。』
イ『私達が何からこの世界を守らなきゃいけないのか…。』
ア&イ『思い出して…もう一度…力を貸して欲しい!』
ミントの奇妙な冒険~灰かぶり篇~#4『神、覚醒』
To be continued…!!!