セレドストーリーのネタバレ込みの話。
偽セレドにいるリゼロッタ達は、おそらくもう歳を取らない。永遠の子どもだ。
他の偽町に比べ特殊なセレドでは彼女達が今後どうなっていくのかはわからないけれど、現段階では彼女達は生き返ることはないし、ずっと子どものまま子どもの王国の中で暮らしていくのだろう。
一方、真セレドの方にいるルコリアは、リズ達と違って生きている。生きているということは歳を取る。成長して、様々な経験をして大人になる。
永遠に歳を取らないリゼロッタと、大人になっていくであろうルコリア。
リズ達は生き返るんじゃないか、偽と真の世界が統合されるんじゃないか。
そんな予想に反して、偽の世界は偽の世界で続いていくという結末となった。
切なくもあるけど、二人がそれぞれの世界で生きていくことを強く決心する。
DQはシリーズを通して安直なご都合展開は少なく、登場人物達は自分達に課せられた運命に立ち向かい、それを背負って強く生きていくというストーリーが多い。
セレドストーリーもそんなバッドエンドではないけど、決してハッピーではないアンハッピーエンドで幕を閉じた。
そんなストーリーに心を打たれた人も多いと思う。
……アストルティアの世界が開かれて約2年。レンダーシアの世界が開かれて1年。
DQXは10年続けることを目標に運営されている。
実際に10年続くのかどうかはおいといて、この2年は案外早かった。長かったようであっという間にver.3.0だ。
で、実際に10年続いたとして、世界はどうなってしまうのだろうか。
アズランのフウラは、2年経ったけれど子どものままだった。あのくらいの年齢の子にとって2年は結構大きい。気がつくと背も伸びてたりして、身も心も思った以上に成長する。
しかし、相変わらず彼女はロリ代表のまま。
ゲームの中は時間が進んでいるようで止まっている。ストーリーは次々と進展していくも、終わってしまったストーリーはそこでそのまま止まって、後は延々とループを繰り返す。
ゲームであるが故に、彼女たちはそれぞれが受け入れたはずの運命は止まってしまう。
「いつか大人になる」は永遠に来ないのだ。
わたしは続く限りはおそらくDQXを続けると思うけど、その間登場人物達はきっと歳を取ることはないだろう。
現実と空想をごちゃまぜにしたくだらない話かもしれないけれど、わたしにはそれがストーリー以上に切なく感じてたまらないのだ。
わたしはわたしで来週ひとつ歳を取る。残念ながら誕生日がそんなに嬉しい歳じゃない。
こっちはこっちで切ない話だ……。
いつか来る道、いつか来た道。