「家電どうすっかな..タダでリサイクル屋さん引き取ってくれないかな..」
私は年末の引越に向けて重い腰を上げようとしていた。
先日、ギルドから私に転勤の辞令が下り、家電の周波数が異なる地域に飛ばされることになったのだ。
「(時期的に引越難民にはならんと思うけど、いい加減次住むとこ探さんと..ああけど前より利便性いいとこにしないと..)」
年明けからの転勤先、かつて新卒の頃に住んでいた町にまた戻ることになる。
そして、住居を候補から選ばず1から探すのもあの時以来だった。
あの時選んだアパートは、はっきり言って不便極まりなかった。
駅から歩いて15分かかるのは我慢できたが、家から駅の間に何もないのだ。(駅は高速道路と大型施設に挟まれていた)
当時も今みたいに終電に飛び乗って帰宅することが多く、そうなるとどこにも立ち寄ることができなかった。駅中の店などとっくに閉店していた。
「(あそこは近所に住宅以外なんもなかったな..コンビニも今と比べて倍の距離あったし..家にホ○イの焼鳥しか備蓄がなかったときはほんとひもじかったな..)」
妙な懐かしさを覚えた私は、当時の不便さを再認識するためにG○○GLE MAPで当時住んでいたアパートを見てみることにした。
「えーっとたしかこのへんだったかな~~...ん?あ、あれ?ち、駐車場の一角(徒歩1分)にコンビニ出来とるやんけ!?∑(゚Д゚)」