れいなリボンの冒険日誌

賛否ぶつかるトゲトゲ日誌、
第三弾は、
お待たせいたしました、シラナミイベントの例の騒動についてです。

このイベントのオリジナル版配信当時、私はこの世界に居ませんでしたので「事件」の事は知りませんでした。
復帰後にシラナミなる人物をホワイトデーイベントなどで知って、事の経緯を把握しました。

「バツイチの　不良債権みたいな女のくせに 
調子にのりやがって！　あと少しなんだ。 
絶対に　邪魔なんてさせないぞっ！ 」
というドン引きなセリフが元々有ったのですね。シラナミの。
そしてクレームが殺到し、
「不具合の修正」という笑わせるお知らせと共に、そのセリフの一行目だけが削除された。
というのが事の経緯。

その経緯を聞いた時は、
「運営陣、簡単にクレームに屈するなよ。自信を持ってゴーサインを出した内容なら毅然として突っぱねろよ。」
という気持ちと、
「まあ確かにドラクエの世界でそんなリアルな単語が出てくるのは場違いだよな。」
という気持ちとが半々でした。

で、昨日ようやくこのイベントを自ら体験する事ができました。
結論から言うと、すごく面白かった。
今まで様々な季節イベントが有りましたがコレは私の中ではかなり上位に入る劇画だった。

でもね、やっぱり例のセリフは有った方が良かったと私は思うのです。
それが削られているためにシナリオが把握しにくくなるからです。
要するに、
「シラナミは花嫁の事を微塵も愛してなどいない」ってのがポイントなのに、昨日のイベントではそこが解りにくかった。
じゃあなぜシラナミはそんな人と結婚したいの？
答えは「名家の家柄を手に入れたかった」からでしょう。
自身はただの「成金」ですからね。
その辺りも補足が無いと少々解りにくい。

シラナミというキャラは要するにルナナとかと同じ口の悪い「悪役」でしょう。
悪役が、カチンとくるほどの非道いセリフを吐くのは当たり前。
また、上では場違いな単語と書きましたが、彼は不動産業で成り上がってきたトランプみたいな人物ですから「不良債権」という言葉が出てきても何ら不自然ではない。
また、アストルティアにもリアルと同じ様な住民票が存在するでしょうから「バツイチ」なる言い回しが有っても不思議ではない。

大半の人は「コイツw なんて事を言うんだw」くらいの感覚で読み進めるでしょうし、
ぎくりとしてカチンとくる人も居るかもしれないけど、
シラナミはあくまでミナヅキに対して言ってるわけでしょう。
プレイヤーに向かって暴言を吐いているんじゃありません。
なのに「傷つきました」とか「不謹慎です」とか運営にクレームを入れる。
私はその行為の方が非常識だと感じる。
小説を読んでいてその中で、身に覚えのあるイヤなことを突いてくるセリフが出てきて、ぎくりとする事だってあるでしょう。
その度に出版社や作家にクレームを入れるんですか？

ネトゲの場合、運営とプレイヤーとの距離が近く、アプデで修正しながら作っていくゲームだからこうなったんでしょうね。
「シラナミ」ではなく「中の人、りっきー、運営」にヘイトが向いてしまった。

また、荒れると確実に何％かプレイヤーが離れてしまうのも事実。
ゆえにあの様な弱腰な判断になったのだと推察します。
でもね、「言葉狩り」に屈してばかりだと、どんどん味も素っ気もないシナリオに成り下がってしまいます。
「シラナミ・・・あいつは最悪だった。あんな腹の立つキャラは忘れられないわ！」
って10年後でも明瞭に思い出せる程の毒舌を吐かせるぐらいで良かったと思います。