久々に木工の技術的な話です。
今回はかなり奥が深い内容です。
さて、突然ですが問題です。
木工で、消費集中力さえあれば必ず誤差1以内に収めることのできる数値はなんでしょう?
ちなみに8種類あります。
*ただし、燃える木は除く
答えは、3、4、6、7、13、16、20、24です。
集中力さえあれば誤差1以内に確定でもっていける数値って実は8種類もあるんです。
3と4については言わずもがなですね。逆カンナで半々の確率で誤差1か誤差0です。
6に関しては、くさび打ち→逆カンナのダメージレンジが5、5、6、7なので、確定で誤差1以内です。
7に関しては、逆カンナを1回ひくと、残り数値が3か4になります。つまり、逆カンナ2回で半々の確率で誤差1か誤差0です。
ここまでがよく使うものです。
残りの4つは相当マニアックです。
13に関しては、くさび打ち→順目カンナのレンジが9、10、12、13なので、これを行うと、残り数値は4、3、1、0のいずれかになります。3と4は確定誤差1以内にできる数値です。
16に関しても、くさび打ち→順目カンナのレンジが9、10、12、13なので、これを行うと、残り数値は7、6、4、3のいずれかになります。どの数値も確定誤差1以内にできる数値です。
20に関しては、くさび打ち→逆目昇竜下のレンジが14、16、17、17、19、20、21なので、これを行うと、残り数値は6、4、3、3、1、0、-1のいずれかになります。どの数値も確定誤差1以内にできる数値です。
24に関しては、くさび打ち→順目昇竜上のレンジが17、18、20、21、21、23、25なので、これを行うと、残り数値は7、6、4、3、3、1、-1のいずれかになります。どの数値も確定誤差1以内にできる数値です。
余談ですが、10は、逆カンナを1回ひくと、残り数値が6か7になる。かと思いきや、野良会心が発生し、8が出てしまうと2が残ってしまいます。なので、確定誤差1以内にすることはできない数字です。
もし誤差1以内に確実に収めれば勝てる状況で、上記の残り数値があり、誤差1以内に収めるための手法を使えるだけ集中力に余裕がある場合、この話を思い出していただければと思います。
特に両手杖なんかではこのような局面にたびたび遭遇するでしょう。
マニアックな方も知っていたら相当使えると思います。
ちなみに燃える木の場合は、確定で誤差1以内に収められるのは、5に対して固め燃やしをした時のみです。
*1月20日追記
私は最初、3,4,6,7,10の5種類と書いていましたが、
とある木工フレさんに8種類あるよ!と、ご指摘いただき、修正しました。
私自身とても勉強になる回でした。
いやー…まだまだ木工も奥が深いですね。私も修行が足りないようです。
木工に関する知識を詰め込んだブログはこちら!
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