貴方の家に入れさせてもらおうか
「・・・
・・・え?
部屋に入られる
「ちょっと待って!
いきなり人の家に来て
何を言って!?」
一言で言うのなら汚部屋
「やっぱりね
貴方の障害のつらさ考えると
身体が苦しくて
掃除できる体力も
無いよね」
片付けてあげよう
「やめてえ!
っていうか自分の部屋を
人になんて!!」
「大丈夫
私は理解ある人だから
「だって物によっては
珠玉の作品 ピュアな恋愛ストーリー
それって大切な思い出になるんでしょ
そんな大切な物 捨てやしないって」
「そんなもの!」
「だって〇〇本でしょ?」
「生々しく言うな!?」
「さ~って
どんな物が出て来るかな」
「やめてええ!」
・・・結局
・・・掃除されてしまう
「ストーリー物が多かったね
そういう作りの方が好きなの?」
「・・・全部 見られた」
「大丈夫
女は もっと
エグいもの見てるから
「・・・え」
「例えば
シ〇〇の男同士が
〇で求め合って
入るところに ぶっ刺
「もうやめてええ!」
「まあ
女の子も
似たような物を見てる
男に引いてるんだけどね」
「・・・ごめんなさい」
「あと貴方 髪の毛バッサバサ
洗えてないでしょ?」
「僕は
お湯洗いなんだ!」
「なんで?」
「シャンプーやり過ぎると
ハゲるって聞くし」
「洗浄力の強い
シャンプー使った人の事?」
「え?」
「じゃあ 無添加の
そういうの入ってない物
使えば問題ないね」
風呂場
「そういうの使ってないシャンプーを使う
お湯の温度は41度と言う人も居るけど
そんな高温で頭洗ったらやられるから
38度に設定しようか
ただ ゴシゴシ洗えばいいわけではない
指の腹で優しくなでるように洗う
あと前も隠さないでいいよ?
見慣れてるから
「どういうこと!?」
・・・洗われてしまった
部屋
「ドライヤーやめて!?」
「はぁ?」
「毛根が乾燥すると
ハゲが進行するって聞くから!」
「貴方の その考えだと
ドライヤー使ってる
すべての人間が
ハゲることになるんだけど?
どこで得た知識?」
「・・・
・・・4コマ漫画
「・・・
貴方は
おかしな知識を
全消去しようか?」
すべて おわって
「部屋の全部を見られ
シャンプーされて
ドライヤーされてしまった
・・・ハゲる
・・・そして大事なところまで」
「私のサービスどうだった?」
「だいたい
お前なにが目的で!?」
「私は こういう者です」
「・・・
・・・ヘルパー?
「私と契約しませんか?」
「でも・・お高いんじゃ・・・?」
「知らないみたいね
貴方の障害の事情だと
0円でヘルパー雇えるけど
どうする?