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自宅の菌類

アオマリモ

[アオマリモ]

キャラID
: RU977-303
種 族
: ドワーフ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 130

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アオマリモの冒険日誌

2016-10-02 18:16:13.0 2020-12-20 20:41:32.0テーマ:その他

街談機関 その3 「雪が抱く偽物の奇跡」6


そう心の中でぼやいている内に、遂にゴズ渓谷へ続く入り口へ到着した。
気温はさっきからウナギ「下がり」である。既に防寒具は装備済みだが、冷気が生地を平気で貫いてくる。どうせなら費用をけちらず、もうちょっと厚手の上着を買ってくるべきだった。自腹だから、ついつい金に糸目をつけてしまった。
とはいえ、このクエストが成功した暁には、結構な報奨金が待っている。あまり憂鬱な気持ちでばかりいられない。借金完済したあとの明るい夢でも思い描いて気張っていこう。
そうやって無理やり気分を盛り上げて、俺は渓谷の中へ進んでいった。

***

渓谷の内部は、やはり寒々しい場所だった。底が見えない深い崖を横に、壁からせり出した地面は、岩の上に土が積み重なって出来たものだが、温暖な土地と違って全く茶色くない。灰色とか黒色とか、見ていると視線が無限に吸い込まれていきそうな、どうにも不安になってくる色合いだった。その地面の上に雪が降り積もって、白の割合が増えているのが、この場合は救いだった。寒色ばかり広がる中、雪の白さは、それ自体の冷たさとは無関係に、見る分には温かみがあった。
俺は山からせり出した黒い足場を伝って、奥へ奥へと進んでいった。
雪に覆われた部分から、つくしのような茶色い植物が生えていた。こう寒いばかりの土地で、上手く植物が育つというのも、なんだか聞くたび不思議な感じがする。連中はどうやって、太陽もロクにささない地面から栄養を得ているんだろう。今回の仕事が無事に終わったら、図書館で植物図鑑でも借りて調べてみようか。

雪の積もり方は思ったよりもまばらだった。もっと雪深い場所を想像していた分、若干拍子抜けな感じはするが、移動は楽に済むに越したことはない。
問題は魔物だ。俺は今、Lv60前半くらいだが、ここら辺の魔物は、どれも本来はLv80~85くらいが戦闘推奨レベルの奴らだ。もとより戦闘は極力避けるつもりだが、まともにぶつかったら命が危ない。だから、移動には細心の注意を払う。
渓谷に入る前、俺は全身に「トヘロス聖水」を振りかけておいた。聖なる力で使用者の生命力を、魔物の視界から「逸らす」効果がある。ただし、基本的に効果があるのは自分の格下の魔物までで、あまりに強力な魔物相手だとそれほど効かない。
だから、今回は盗賊の特殊技能である「忍び足」もフル稼働だ。足音を極力小さくし、魔物の視界からも徹底して逃げ切る歩法だ。こちらは自身の強さに関係なく、魔物から逃れることが出来る。魔物ばかりでなく、人間相手にも効果がある優れものだ。
逆に言うと、トヘロス聖水と忍び足を併用でもしなければ、この道中を安全に移動することは出来ないということだ。かなり危ない綱渡りだが、この先に眠る花には、それだけのリスクを負うだけの価値がある。
やってやろうじゃないか。
そんな感じで、俺は橋の上に陣取っている羊男のモンスター「アンゴラモーア」の脇を、相手に気取られずに通り抜けていった。

途中の洞窟、橋や雪庇を抜けどんどん奥へ進んでいくと、ふと殺気に気付いた。とっさに近くの岩に隠れて、行き先に目を凝らしてみると、遠くに灰色の巨体が見えた。
身の丈は俺の2~3倍ほど、2つの足で直立して雪景色の中に立つ姿は、この辺り一帯を占める主の風格十分。面長の顔に携えた口の中には、鋭い牙がこれでもかと並んでいた。左手(左前足か?)には、紫色の巨大な宝石を持っているが、あれをお宝として付け狙うのはあまりに命知らずが過ぎる。
「なるほど、ここで出てくるか」と俺はげっそりした。
出がけに、宿屋協会窓口で借りて読んだ、ゴズ渓谷一帯のモンスター図鑑に、ああいう魔物の似顔絵が載っていた。曰く、ゴズ渓谷最強の魔物であると。
その名も「カイザードラゴン」という、巨大なトカゲのモンスターが、俺の行き先を塞いでいた。

(続き・http://hiroba.dqx.jp/sc/diary/127254852654/view/4337455/)
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