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自宅の菌類

アオマリモ

[アオマリモ]

キャラID
: RU977-303
種 族
: ドワーフ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 130

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アオマリモの冒険日誌

2020-03-29 19:06:17.0 2020-05-06 21:25:19.0テーマ:その他

街談機関 その5「ガタラ財宝発掘倶楽部」37

---しょうもないイタズラをされたんだね。親御さんは息災かい?

どうだろう。家を飛び出したっきり、もう2年も会っていない。まあ、多分元気だろう。

---…よし、順調に思い出しているね。少しゴミを整理しただけで思い出せるなら、ちゃんとした設備で『数字の海』をある程度取り出せば、問題なく回復するだろう。

回復、できるのか。

---…?あまり嬉しそうではないな。

正直、途方に暮れている。今更家にも帰れない。ひどい失敗をしたから、前に働いていた場所にも戻れそうにない。この『数字の海』から浮上したところで、何をやればいいのかわからないんだ。

---そうか、ならいっそのこと、『復讐』をやってみないか?

復讐だって?誰にだ?

---君にその『数字の海』を埋め込んだ悪辣な賢者がいる。君は全てを忘れて、好きなように生きてもいいんだが…何をやればいいのかわからないなら、とりあえず、憎い相手を殴る準備でもすればいい。中身がなんにせよ、目標があるのはいいことだ。

復讐。復讐できる相手がいるのか。復讐しなきゃならないほど強大な相手に、俺なんかが立ち向かえるのか?英雄でもなんでもない俺が?

---チカラが足りないと思うなら、『知り合い』に頼んで稽古を付けてあげよう。どうする?

俺は、しばらく考えて、「やる」と答えた。
人間と戦うのは怖いが、それ以上に、こんな訳の分からない状況に陥れた相手に、無性に腹が立ってきたからだ。

---決まりだね。じゃあ、悪いが一度、意識を切る。君をここから連れ出さなくてはならない。しばらくまた『数字の海』に沈まないといけないが、そこは我慢してくれ。

俺はわかった、と答えた。再び数字だけの視界に取り残されるのは怖かったが、どうしようもなかった。

声の主が離れる気配がする。
俺は最後に、なぜ俺を助けてくれるのか、声の主に尋ねた。

---なぜだろうね?これは私の職務じゃない。『死神』はあまり、人前に姿を見せてはいけないんだ。何か理由があるなら…

海に飛び込むはずなのに、意識が浮上する感覚がある。これは声の主に引っ張られているのか?

そして、意識を『取り戻した』俺は、その景色を見た。
赤い土と岩に囲まれた部屋、鉄格子、天井から下がるランプの光。狭い牢屋だった。
俺の頭は、誰かの膝の上に横たえられている。膝を俺に貸している相手の顔は、逆光で隠されていた。
見間違えでなければ、その両目からは涙が---

---強いて言えば、『君』を助けられるから、かな?

そして再び、俺は海へ落ちた。

(続き・https://hiroba.dqx.jp/sc/diary/127254852654/view/6195602/)
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