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自宅の菌類

アオマリモ

[アオマリモ]

キャラID
: RU977-303
種 族
: ドワーフ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 130

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アオマリモの冒険日誌

2020-09-29 22:30:04.0 2020-09-29 22:52:45.0テーマ:その他

街談機関 その5「ガタラ財宝発掘倶楽部」42

ガタラ原野を走り抜け、岳都ガタラの裏クエスト屋に戻ってきたのは、深夜も4時に差し掛かる頃である。

「ゼェッはあっ…あっ、いた!いやがったな狸野郎!」

全力疾走したせいで息も絶え絶え、どうにか入り口のはしごを降り、レンガ道を進んだ先に、果たして化け狸はいた。今いる通路と、いわゆる「店内」を仕切るドアの前に佇んでいる。

「おーおー、来たなどん臭共。随分息が上がってらっしゃる。石がないからダッシュで来た訳だな。ご苦労さん」

散々見飽きた軽薄な笑いを浮かべる化け狸に、俺は詰め寄った。後ろから怪盗もどきも付いてくる。

「今、お前の、軽口に、付き合う、気は、ねえ…ハーッ…てめえこの野郎、あんな埋蔵金…つーかゴミ掴まされて…タダで済むと思うなよ…」

「ちょっと君、息も絶え絶えじゃん…一旦休んでから話せばいいんじゃない?」

「磯野郎お前、なんでケロッとしてんの…」

心配げな怪盗もどきだが、俺同様に全力疾走してきたにも関わらず、息が上がった様子はない。コイツ、実は怪盗じゃなくてプロのアスリートなんじゃないか。
俺たちのそんな様子を見つつ、化け狸はバツの悪そうな顔をして、ぽりぽりと頭をかいた。

「あー…いや、悪かったよ。確かに騙す形にはなったがさ。お前らが手伝ってくれたおかげで、ようやく絵図が実現したんだ。感謝はしてんだぜ」

「ふざけんなよ、あんなゴミの山じゃ、どう転んだって金になるわけ…」

「ご一同、お静かに。商談中でございます」

俺と化け狸の会話に割って入る声があった。
声の主は、そこそこ歳のいったエルフの男だった。背中で手を組み、店内へのドアを守っている。俺が気が付かなかっただけで、初めからこの通路にいたようだった。

「…えーと、どちら様で?」

「お初にお目にかかります。弊店『裏クエスト屋』店主の小間使いを務めております、ミカヅチと申します。裏クエスト『雇われ衛兵の陽動』の受注者様ですね?店主より概要は伺っております」

「こ、これはどうもご丁寧に」

どうやら、例の裏クエスト屋店主の部下であるらしい。店主以外の従業員なんて初めて見たが、店の規模を考えれば、まあ居て当然のヒトだろう。
…んー…この声、どっかで聞いたような気がするが…どこで聞いたんだっけ。まあいいか、どうでも。

「ただいま、店主は商談にあたっております。そちらが終了するまで、どうかお静かに」

「その必要はない。たった今終わったところだ」

ドアがガラリと開き、中からオーガの男-裏クエスト屋店主が出てきた。

「やあ、3人とも揃っているね」

「あ、おっさん…こんな時間に会議かよ…」

「危急を要する話なら、まあこんな時間にもなるさ。それより化け狸くん」

店主は化け狸に向き直った。

「朗報だ。例の話、上手くいったよ」

「オッ、そいつはよかった。汗水流した甲斐あったぜ。『報酬額』はちゃんと取れたのか?」

「もちろん。後払い契約の250万ゴールド、きっちり払ってもらったよ。10万は手数料としてもらうとして、240万は君たちで好きに分配するといい」

信じがたいことをサラッと口にする店主。
化け狸は俺たちの方に顔を向け、ニッと笑った。

裏クエスト『雇われ衛兵の陽動』が完了した瞬間である。

(続き・https://hiroba.dqx.jp/sc/diary/127254852654/view/6389339/)
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