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自宅の菌類

アオマリモ

[アオマリモ]

キャラID
: RU977-303
種 族
: ドワーフ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 130

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アオマリモの冒険日誌

2024-01-30 23:24:53.0 2024-01-30 23:37:22.0テーマ:その他

街談機関 その8「精算/清算」9


「全てがわたしの手のひらの上、なんて過大評価はよしてくれよ。筋書きの粗を探したらキリがないんだから」

 だがキリンは、俺の暗い顔を見たせいか、手を振りながら直前の話を否定した。

「もっともらしく語ってみせたけど、こんなもの、筋書きがあるだけで見切り発車もいいところなんだ。
 まず、君を囮にしたはいいけど、肝心の呪術王が全く出てこない。魔力追跡を撒く方法があるようで、こちらから直接追うことはできなかった。他の『海』の所有者を探して『海』を破壊するとかして、あちらからアクションを起こすのをとにかく待った。
 待ち伏せをしている間も、君を裏クエスト屋に預けた線で色々面倒があった。君がガチの違法クエストを受注しないよう目を光らせたり、もしヤバイクエストに手を出してしまったら、協力者を手配してそれとなく事態収拾させたりね。それにあの店主、隙あらばこちらを出し抜こうと、ひっきりなしに見張りを飛ばしてくるから、その辺の誤魔化しが大変だった」

「その……事態収拾ってのは、具体的にはどうやって?」

「『クエスト失敗』にさせることだね。麻薬の運び屋が成功したとして、国に捕まったら密輸入罪で牢屋行き。裏クエストを成功させたところで、受注者にはろくな結末が待ってない。
 だから、あえて裏クエストが『成功しない』ように、つまり明確な罪のラインを踏まないよう、状況を操作した。例えば、あらかじめ衛兵に取引現場をリークして、売人が集まれないよう手を回したり、別のいざこざを起こさせて、取引そのものを中止にさせたりね。君も覚えはない?」

 俺は来し方二年のクエスト履歴を思い返した。確かに、裏クエストを受注後、取引先が取っ捕まったとかで、ろくに活動せずクエスト中止になった事案が何個かあったような気がする。
 当時の店主が苦虫を嚙み潰したような表情を浮かべていた覚えもある。あれは外部の妨害に気づいていたということなのか?

「まあ、そういうわけで、呪術王の待ち伏せの他にも、余計な雑務が随分とあった。自分でもいらない苦労を背負いこんだものだと呆れたよ。自分の撒いた種なんだからしょうがないけどね。
 一方、君自身についてはあまり手がかからず育ってくれた。大陸を横断するような裏クエストに耐えるほど心身が成長し、自分の身を守れる程度には強くなった。クエストには失敗しようとも、自分の食い扶持は得られるよう立ち回る知恵も身に着けた。
 囮にする関係上、君の『海』を完全に摘出しなかったから、最初は何らかの悪影響が出てこないかと心配したんだけど……そこは杞憂だったね。時折、捕まっていた当時の軽いフラッシュバックは起きていたが、君はただの悪夢だと思って気にせず、日常生活に支障をきたすような障害には至らなかった。
 実のところ、面会のたびに成長してる君を見るのが、結構楽しみだったんだ。君は君が思うほど弱くない。それくらい君の成長は、本当に目を見張るものがあった」

 キリンは薄く微笑みながら、俺を称賛した。その裏表のない表情と賛辞にひどく困惑した。

「……そんなに褒められても、困る。そりゃあ、俺だって苦労したもんだが、あれはどう転んでも悪行だ。褒められるような代物じゃない」

「謙遜することはないさ。あの戦場での立ち回りも見事だった。まさかあの店主を口八丁で退けるとはね。あれほど痛快なものが見れるなら、わたしも地下に潜らずに、君の方に付いていたかったよ」

「戦場……」

 戦場。オールドレンドア島での戦い。そうだ、あれも大きな謎があった。

「ポポムが俺をオールドレンドア島に呼んだのは、あんたの指図か?」

「当たり。ここまでヒントが多ければ、さすがに気付くか」

 キリンは悪びれもせず答えた。

・続き:
https://hiroba.dqx.jp/sc/diary/127254852654/view/7711907/
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