DQ10史上最大規模の問題となっているらしい、逆天井ポーカー。ポーカーでレイドの発生する条件が解明されて、それを突くことにより、他の冒険者を出し抜いてとてつもないカジノコインが荒稼ぎされている(らしい)問題。
ただ、この逆天井を不正として、過去にやった人のデータをやる以前に巻き戻したり、ましてやBANするのは僕は難しいと思う。
「運営の意図しない動きで」「格差が開き過ぎて」「他の冒険者の富と機会を奪う形で」という理由で処罰するなら、おととしの12月に黄金の飾り素材を5000G付近で爆買いして棍に至っては20倍以上の値段で売っていた僕も他人事ではなくなる。
黄金素材問題は結局、次の新装備では使われず、調子に乗り過ぎた僕もババを引く形で終焉したけど、あれも2.1VU前に売り抜けた人はまさに「やったもの勝ち」だったし、りっきーとしては今回の問題も同じように事実上の修正で幕を引きたかったのだと思う。
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が、ここまで逆天井が知れ渡って、放っておくと対象者がどんどん増えていよいよ手が付けられなくなるにも関わらず、何も手を打てないでいるところをみると、開発運営は相当に追い詰められているんじゃないかな?
後からルール修正だけで幕引きしたい。けれども、ごく一部の逆天井をやった人の富を守るために、圧倒的大多数の「やったもの勝ちは納得できない」派の怒りをどうするのか?
このシラケムードの中で商売として課金者を減らさないことを第一に考えるなら、巻き戻しが良いに決まってる。たぶん圧倒的多数から拍手喝さい受ける。けど回線抜きなんかと違って、これを悪意ある不正と言い切れるのか?
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…開発運営の自業自得だと思う。
今回の騒動の本質は「やった人とのコイン格差どうするのか」「もうカジノに魅力的な景品は追加できないよね」といった報酬面のことばかりが叫ばれていて、「せっかくポーカー面白いのに良ゲーが台無しになっちゃったよね」などという声は、ネット広しといえど、これっぽっちも見当たらないことだと思う。
つまり前回の日誌に書いた通り「DQ10は腕を磨いて攻略するゲームじゃないんです」。ただひたすら報酬を得てステを競うゲームなんです。報酬の結果が全てであって、その報酬を得る過程にはそれほど意味も魅力もないんです。
それがどういうことなのか? 報酬(ステータス)だけがDQXという仮想世界で唯一信用されている価値なのだから、それをみんなが納得できなくなったとき、この世界は終わる。
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じゃ、なんでみんなそんなにこの世界の報酬(ステ)を欲しがるのか?
1、鳥山明さんによるキャラやモンスター、絵柄の魅力
2、すぎやまこういちさんによる感情移入できる音楽の魅力
3、DQブランドによってもたらされる潤沢な開発資金による最高品質の演出
4、結果としてプレイヤー数の多さ
こういった恵まれた条件によって、みんなこのアストルティアに文句を言いながらも魅力を感じ、この世界での成功を価値あるものと考え、つまりドラクエが大好きなんだろうね。もちろん僕もそう。
でも純粋にゲームとして満足してる人はどれぐらいいるのかな? ネット見てると、最近は「これはゲームではなく(報酬で釣り、運を競うだけの)くじびきだ」ということに気づいてる人がすごい増えたと感じる。
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コロシアムの動きをみてると開発運営がいかに報酬に頼っているか、よくわかる。
去年の夏のグランドオープン前はさんざん叩かれていて「参加したくないから良い報酬(ステがらみ)はだすな」って声がでかくて、運営も「そうだよね」といっていた。
でもいざ蓋を開けてみるとプレ時に不満の多かったシステムには何も手を付けずに「プレとは何だったの?なにしてたの?」と大いに呆れられて、でも結局GP報酬にカジノチケ金5枚みたいな良報酬つけたらみんな固定がー僧侶がーと文句言いながらも参加し、でも報酬がそこそこ良いGPも終わり、久々に行ってみるとランクDの僕以外はA~SSの高ランク者ばかりで、もう一部の人しかやってないじゃんワロタ状態。
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このままいくとラッカランはヤバいと思う…
というのも、絆ポーカーやコロ固定のせいでカジノもコロも「すでに廃人コミュニティが果実を全部摘み取った後の枯れた畑でしかなく、今から参加しても馬鹿馬鹿しい」イメージがついてしまったから。これはソロ大好きのライト層が圧倒的多数のDQXにあってはかなり致命的なんじゃないかと。
みんな怒るのは結局、それだけDQ10が好きってことなんだけどね。大切なことは報酬を得た人=DQXというゲームで勝った人を尊敬できるかどうか。
今回の逆天井や輝石のベルトのようにその幸運やズルさから妬まれる勝者じゃなく、みんなが納得できる勝者が生まれるゲームをお願いしますm(_ _)m