つらい…。本当にツライ。
昨日、僕の大切なフレの一人が引退しました。
武器鍛冶で破産したらしく、僕が同情をよせたら「いや、喜んでる」と。
そのあと「言っちゃ悪いけど」の言葉を皮切りに、色々と言われました。でもその中身はここでは書けない。だって、ドラクエが好きで、夢中で、頑張っている人がみる日誌なのだから。
ただ特に金策に悩んでいるようでした。「どうすればいいの?」と聞かれても、カジノ騒動以来オーブは下がってるし、丼はインできる時間には馬鹿馬鹿しいほどの行列だし、何も言ってあげられなかった。まさか僕みたいに転売で稼げとは…これは誰にでもすぐできるものでもない。
僕はついこのあいだ寝落ちで全滅して一度に300万G以上失ったけど、そのルールに納得できないだけで、実はこんな程度では僕の資産はビクともしない。強いて言えば、そんな僕がこのフレのお金が貯まらない悩みに「気持ちはわかるよ」といってあげても、少しも心に響かなかったであろうこと。それだけが心残りだった…
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有名人プレイヤーが「りっきー神」とか「素晴らしいゲームをありがとね^^」などと聞こえの良いトークを繰り広げている陰で、僕の周りの誰にも名を知られることのないありふれた冒険者がシラけはじめている空気を肌で感じる。インしたとき、親しい人が誰もいなくて、急に寂しい気持ちに襲われ「なんのために頑張ってるんだろう」と僕ですら考えるようになった。
僕がドラクエを頑張れる理由。それはこの世界が好きだから。そして魔法使いになれるから。運動神経が鈍く力もない代わりに、自分で言うのもアレだけど頭が良いほうで本も好きな僕にとって「体は弱いけど魔法で誰よりも強くなれる」職業は男・リュータにとってとても思い入れのあるものなのです。
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べつにりっきーを責めるわけじゃない。繰り返し言ってきたように「DQはステータスを競うゲーム」なんです。あのつよさの数値が=得点なんです。
でも、ステってものは固定化されやすいもの。マリカーなどの対戦ゲームのように5分ごとに試合が仕切りなおされるものではなく、敗者はゲーム中、常に敗北感を味わうことになりかねない。
だから僕は「コロシアムこそステ競争で勝てない冒険者の活躍できる場であって欲しい」と説いてきた。つまりゲーム世界の中の逃げ場となるさらなるゲームであると。
けれども開発運営はくだらねー最強決定戦みたいな演出にばかり熱心なようで、僕のいうような役割は意識していないみたい。だから「ゲームオタクの開発運営によるゲームオタクの為のコロ」と書いた。
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輝石のベルトだってそうだ。
中には「他の装備品やアクセはお金次第だから、輝石のベルトが運ゲーなのはバランスが取れてる」みたいなことを言う人がいる。
本当にそうだろうか? オンゲの同じコンテンツを繰り返し長期間やらせる特性上、運要素で報酬を振り分ける場合、その運をつかめる確率は物凄く低く設定するしかない。
輝石のベルトは時間のない冒険者の強さを底上げして格差を縮めてライト層を救済した--いや、嘘だ。逆転してドヤ顔できるような神ベルトをつかめた人はガチ勢、ライト問わずほんの一握りのはず。
つまり運による新たな格差を生んだだけで、ほとんどのプレイヤーには「自分もきっと神ベルトが出る」という錯覚を与えてるだけに過ぎないんじゃないだろうか?
僕はゲームである以上、格差が出たほうが面白いと思う。肝心なのは勝者に納得できるルールであること。今負けてても明日勝つための努力が面白味にあふれてること。純粋にプレイする時間が楽しいこと。
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これまで「でもドラクエが好き」「楽しかった」と言っていたフレが引退間際に「楽しいのは話すことだけ。つまらないことにもう1000円払えない」と本音を言ってくれた。
今にして思うとこのフレは僕のこともどこかで憎んでいたかもしれない。フレも男。僕も男…そんな僕にできることは「会えなくなるのはさみしいし悔しい。ならせめて○○○君はリアルで幸せに生きてるんだと信じられる状態で僕の前から消えてほしい…」と送り出すのが精いっぱいでした。
…ただ不思議なのは。
このフレとはまだ親しくなってから半年ぐらいなんです。それなのにこんなに寂しい気持ちになるのは、眠れなくなるくらい心を動かされるのはなんでなんだろうね?
本当にこのゲームはただつまらないだけのものなのか? 自分の人生に全く関係ないものなのか?
僕はこれからも、このDQXを堂々と続けて楽しんでいきたいです。残ったフレの皆さん、そしてこのリアルに作りこまれた世界ですれ違う冒険者のみなさん。いつもメソメソしてる、この泣き虫魔法使いをこれからもよろしくお願いしますm(_ _)m