前回は・・再びまちが破壊されそうになったところをギリギリのところで回避したミカウたち
正体不明の魔法使いとミカウたちの戦いが今 そっと始まろうとしている
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ミカウ「やつの 顔を見ました 俺レベルに イケメンでした」
「俺と違って 茶髪で ゴシックコートを着ていた魔法使いです」
ウィザ「破壊された町の近くの高地から 魔法を放っていました」
カルマジ「ふむぅ 美貌を持つ茶髪 そしてゴシックコート・・」
ミカウ「そうなんです」
カルマジ「!!」
ミカウ「?」
カルマジ「もしかすると奴は 闇の魔法使いなるものかもしれません」
ミカウ「闇の魔法使い?」
カルマジ「かつて 勇者対魔王の戦いがあったとき 魔王軍の身で 王国に入り 国を内部から破壊しようとした 邪悪な魔法使いがいるんです」
「その魔法使いは 当時の冒険者たちによって 魔王軍残党とともに 闇の彼方へ封印されたのですが 奴が再び現れたのかもしれません」
「そうすれば あらゆることがつながってきます」
ミカウ「というと?」
カルマジ「実は かつての魔王との戦争のとき あらゆる地を炎で焼きつくし
葬り去った 魔炎将 通称 破滅の使者 という魔物がいたんです」
「その魔物は ほかの魔物よりも固い封印を施されていました」
「解除法は一つ 強き力を持つ 者の命をささげること」
「つまり 魔法の力を日々習得している この魔法都市こそ 魔炎将への捧げものの場所としてはうってつけなのです」
ミカウ「また まえんしょー ってやつか」
カルマジ「ご存じなのですか?」
ミカウ「あー ここに来る前に 戦ったやつがそんなことを言っていたので」
カルマジ「なるほど だとすると やはり かの者は魔王軍から 来たものでしょう」
ミカウ「逆にその野望を阻止してしまえば 魔炎将の復活はないってことですね」
カルマジ「100%ではありませんが」
ミカウ「できることならやってやるぜ そして あの魔法使いをぶっ倒すぜー」
「といっても もっと詳しいじょーほーがなー」
カルマジ「確かに 高地から 都市に攻撃をする男というだけでは確かにすこし・・」
その時 扉が開けられた
「カルマジ様 ハリザードの塔周辺で怪しい男の目撃情報が相次いでおります」
カルマジ「怪しい男ですと?」
「黒いコートに身を包んだ 魔法使い風の男です」
ミカウ「!」
「奴は ハリザードの塔の内部へ入ろうとしている模様です」
カルマジ「そうか あの塔には 魔法のバリアが張られている
その塔の最上階にあるのは 魔法の守護玉」
「あれは この都市を包む守りのようなもの 奴の攻撃はその守りによって
軽減されていますが その守りがなくなれば・・」
「確かに 少しまずいことに」
ミカウ「そいつの髪の色わかるか?」
「茶髪でした」
ミカウ「決まりだな」
ウィザたちも軽くなずく
ミカウ「奴はもーそろハリザードの塔に入るだろう 守護玉を破壊される前に奴と蹴りを付けてやる!」