前回は・・ガレスリアの街での試練を追えて見事勇者の力を解放したミカウたちはガレスリアにもどる
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ガレスリアの宿の部屋で休むミカウの頭に小さい頃の記憶がよみがえる
~~~小さい頃~~~~
ミカウはいつものように庭で剣の練習をしていた
そこにお父さんがやってくる
お父さん「ふふ ミカウよ また剣の腕が上がったようだな」
ミカウ「ほんと!?」
お父さん「うん 見るたびにどんどん強くなってゆく 見ていて恐ろしいよ」
「ところで 今日お父さんはお城に行くんだ ちょっと用事があるからね」
ミカウ「お城に?」
お父さん「うん せっかくだし一緒に行かないかい?」
ミカウ「うん!」
お父さん「では行くか
ミカウ「うん」
ミカウはお父さんについて行って歩いていった
ミカウの家は すぐそばにセンド城があるという すごい立地場所だった
2人はすぐそばにある センド城へ歩いていった
ミカウ「おおーついたね」
お父さん「うん ほんとは今もあの人と仲良く暮らしているはずだった・ あんなことがなければね」
ミカウ「?」
お父さん「おっと 変なことを言ってないでそろそろ入るか」
2人は城の中に入ると 中にいた兵士の案内により玉座まで来た
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玉座の扉が開かれる
お父さん「お久しぶりです セクトス王」
セクトス「おお カメロン殿よ 実に久しぶりじゃ あの時以来か」
「あの時は不覚であった こうして そなたたちにも長きにわたり つらく大変な思いをさせた・・」
「そして 時にそなたの隣にいるのは もしや」
カメロン「はい ミカウです」
セクトス「おお 実に久しぶりじゃ しばらく見ないうちに成長したな」
そしてセクトスは玉座を振り返ると ふむ・・ と小さく声を出した
セクトス「時がたつのは早い ついにこのことについて語るときが来たとはな」
カメロン「はい」
セクトス「ふむ」
セクトスは玉座の後ろにある扉を振り返ると声を出した
「カウルよ」
セクトスの呼び声に扉を開けて出てきたのは 青年のセンド王だった
セクトス「私はこれからここにいる人と大事なお話をする それまで このミカウと遊んでいてくれ」
カウル「はい 王様」
「さあ ミカウ おいで」
ミカウはカウルについて行って 部屋の中に入っていった
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ミカウを部屋に入れたカウルは 扉を振り返った
カウル「隣で 大事な話をしていると ちょっと聞きたくなっちゃうんだよね」
ミカウ「うんうん」
2人は扉の所に静かに近づくと外の会話を聞いた
セクトス「あれから 五年か」
カメロン「はい ミカウは7さいになりました あと十年後17さいになったとき 世界の命運があの小さな手に託されるのですね」
カウル「ミカウがあと十年後には世界の命運を?」
「まったく なんの話をして・・」
カメロン「うれしいことにミカウは将来は勇者になりたいと 剣の修業も欠かさずやっているのです」
セクトス「なんと そうであったのか」」
カメロン「はい」
セクトス「しかし そなたにもミカウにも随分ときつい思いをさせてしまったな」
「しかし まだこの城も安全というわけではない・・ そなたたちと再びみんなで過ごしたい気持ちしかないのだが・・ それはミカウがもう少し強くなってからであるな」
カメロン「そうでございますね・」
セクトス「心配ない ミカウが成長すれば また必ずみんなでこの王宮で暮らせる日が来る その日までミカウを鍛えてやってくれ」
カメロン「お任せください」
そして その会話の内容を2人はずっと中から聞いていた
ミカウ「もしかして 僕ってほんとの勇者さん!?」
カウル「ふふ もしかしたらそうかもな」
カウル(そう お前は勇者だ お前は勇者ギルザの力を継ぐもの しかし このことは決して言ってはならないと 王に言われたからな・・ まだ黙っているしかないのか・)
カウル「ふふ いつか勇者になったミカウの姿を楽しみにしているよ」
ミカウ「うん! 2番目に見せにくるよ!」
カウル「なんだよぅ 一番目じゃないのか~」
ミカウ「一番目はお父さんて決めてるんだ」
カウル「おおー そうだったのか~」
その時扉が開いた
カメロン「ふふ ミカウよ カウルには遊んでもらったかな?」
ミカウ「うん!」
カメロン「さあ お話は終わったから今日の所は帰ろうか」
ミカウ「うん」
「またね!」
カウル「うん またね」
こうして2人はまた 家に戻っていった
~~~現在~~~
ミカウ「そう・・ 俺は昔からあの王様にも期待されて 変な緊張があったんだよな~」
ミカウがベッドに横になりながらつぶやくと部屋の扉がノックされた
ジルバ「お~いみーかーうー! そろそろ行くぜ~ ヴォルワァースにぃ~」
ミカウ「おお! おっけーよ! 今行くからまっててぇ~」
ミカウは素早く用意を済ませると外に走っていった