前回は・・エレア先生の手伝いで生物飼育室のセットをしたミカウたち
一方ロゼフ先生は 何やら歴史に名を残そうとしているらしく?
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生物基礎の時間 エレア先生は自分のクラスの生徒を相手に 授業をしていた
エレア「生物はそれぞれの環境や習性 天敵などの要因により その性質が変わったといいます」
「たとえば このじんめんじゅ 森を訪れる旅人たちから身を隠すため こうして 木にほど近い姿になることで 目をごまかすことができ」
「また このイエティは寒い環境でも生きていけるようにこうして毛深くもなっています」
エレア先生は飼育室の魔物と協力しながら生物の授業を進めていった
そして 授業が終わった
生徒たちが教室を移動した後 エレア先生は魔物たちをあつめた
エレア「みんな 今日もおつかれさま!」
エレアは魔物たちにしもふりミートボールをわたした
すると近くの川からまた1匹の魔物があらわれた
エレア「あ~ グラン~ はい~グランにも」
グランは魚の姿をした魔物で
ここ最近 魔物使いが新しくスカウトして連れてきた魔物だ
エレア「ここにはもうなれた?」
グラン「ぐわーん」
エレア「ふふ それはよかった!」
グランはエレアを見上げると 小さく鳴き声をあげた
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ミカウたちは美術の授業を受けていた
独特のセンスを持った ラフォラン先生は今日もキャンパスに絵を描き出している
ミカウたちもそれに合わせるように 課題の作品を書いた
今回の課題はグランゼドーラ高校の風景画だった
ミカウ「どうじゃどうじゃ~ ミカウ画伯の作品は」
ナミオ「ほほーう この前のゴーレムの絵もそうだが どことなーく 特徴をとらえていて わかるっちゃーわかるんだよな~」
ミカウ「だろ!」
「しかし お前の絵はやっぱ ピカソ!」
「1週回った美しさってやつだよ」
ナミオ「だからよー それほめてんのかけなしてんのか」
「ってか それラフォランの言葉やんけ」
ミカウ「あら~ バレバレのばれりーぬ」
そんな2人の横でアリアンがまた きれいな絵を描いていた
ミカウ「はい出ました~! やっぱ 去年の美術評定5はちがいますなー」
アリアン「ふふ 今日もうまくできちゃった!」
ナミオ「去年までいた先生では飽き足らず 今年からきたラフォランの奴にもその才能を見せつけるとはな」
そのころ 絵を描き終えた ラフォラン先生は美術室を回り 生徒の作品を見て回った
その姿はまるで美術評論家が美術館を巡っているようだった
やさしそうな顔して 頭の中では辛口コメントをはげしい炎のごとくばらまいているのだろう
すると 小さい子供を見るような目で ミカウたちの所に来た
ミカウ(さあこい! ラフォラン! 俺の絵いず いかがかな?)
ラフォラン「ほほう ミカウ君君の絵はしっかり特徴をとらえていて 実にわかりやすい 見ていて 親近感がわくよ」
「ナミオ君は抽象的で独自のセンスが入っている」
「そして アリアンさんは 私が教えている クラスの中でも1位2位を争う 腕前ですねぇ これは恐ろしい 実に恐ろしい相手がいるものですね」
ラフォラン先生は分け隔てなくコメントを残し 教卓へ戻っていった
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放課後 エレア先生は飼育室の片づけで 飼育室に来た
だいたい この時間は魔物たちはもう寝てしまっている
エレア先生は静かに鍵を開けようとした しかし 違和感に気づく
エレア「あれ? 鍵が開いている?」
エレア先生は扉を軽く押した すると しずかに動いた
鍵が開いている
エレア先生は静かに中に入った
すると 入り口にどろにんぎょうのどろにゃんが倒れていた
エレア「どろにゃん!?」
エレアは他の魔物たちの安全を確認すると どろにゃんを起こした