前回は・・パーティーの中で活躍ができていないことを気にするフォルク
そんな中 人攫いの魔物の討伐の依頼がきた
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ロメオ「なるほどな 人攫いの魔物の討伐だなー」
ミカウ「そう まぁまぁな大物かもな 今回も」
ロメオ「よーし 人攫いの魔物を倒して みんなの心を華麗に攫ってやるぜ!」
カイル「やっぱ ロメオも同じこと言うんだな・・」
ミカウ「さて! そうと決まれば クエストキングは急げだ」
「この依頼 解決するぜ!」
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ミカウたちはローレル地方に来た
ミカウたちがしばらく歩いていると 道端で女の子が一人泣いていた
ミカウたちはその女の子に駆け寄る
ミカウ「どうしたんだい?」
女の子「ひっく ひっく お父さんが魔物に連れていかれちゃったんだよう」
カイル「人攫いか」
ミカウ「ねぇ その魔物 どっちに行ったかわかるかい?」
女の子は俯きながら 小高い山の方を指差した
ミカウ「あっちか・・」
「待っていてね 俺たちが お父さんを連れ戻してくてあげるから」
女の子「本当に!?」
ロメオ「ああ 君のような可愛い子供を泣かせる魔物をギャフンと言わせて 君のお父さんを華麗に助けてあげるさ」
ミカウ「よし 魔物がまた移動しないうちに行こう」
「フィアス このこを近くのキャンプまで送って行ってあげてくれ」
フィアス「わかりました! さあ お姉さんと一緒に行こう!」
女の子「うん!」
フィアスと共に歩いていく女の子を見送ったミカウたちは 女の子が指を刺した方向へ歩き始める
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ミカウたちは小高い山の麓まで たどり着いた
すると奥には 大きな魔物がいた
そして その前には一人の人が横たわっている
ミカウ「あいつか・・」
ミカウたちが近づくと その魔物も振り返る
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「グルルル 誰だこのグラドスに近付くものは・・・」
ミカウ「お前がこの辺りを騒がせている人攫いの魔物か」
グラドス「ふふ そうだ この辺りにはうまい人間が大勢いるからな」
ミカウ「そう言うことかい じゃあ 続きの食事は地獄で楽しむんだな!」
ミカウたちは武器を取り出し一斉に駆け出す
グラドス「グオお!」
グラドスは腕に抱えた鉄球を振り回す
ミカウは大きく振られた腕の中に潜り込むようにして グラドスに近づき 剣を逆手に持ち帰ると 懐を切った
グラドスが怯んだところに カイルとロメオが現れ 二人で同時に攻撃を仕掛ける
グラドスは大きく後退し 体勢を崩した
しかし すぐに体勢を立て直すと 腕に抱えた鉄球をミカウたちに向けてまっすぐ飛ばした
フォルク「うおお!」
鉄球を飛ばしたグラドスにフォルクは切り掛かるが
その時グラドスが鎖に繋がった鉄球を勢いよく引き戻す そうして 戻ってきた鉄球に背中を打たれてダウンする
そして 倒れたフォルクにグラドスが鉄球を叩きつけようとする
すると そこにミカウが飛び出し 鉄球を勢いよく蹴る
体勢を崩したグラドスにミカウが近付くと グラドスは体勢を整え 鉄球を両手で持って振り回す
ミカウはそれを避けたり 剣で捌いたりする
そしてグラドスが大きく振りかぶって鉄球を叩きつけようとすると ミカウは軽く体を横にずらし 避けるとグラドスの両腕の間に自分の左腕を入れ グラドスの肘を掴み そのまま時計回りに左肩を回す
すると 鉄球を持ったグラドスの両腕がクロスするような形になり 同時に両肘がきまった
そうしてきめたグラドスの両肘をミカウが右肘でロックする
ミカウ「今だ! 鉄球を叩き落とせ!」
ミカウの声と共にカイルとロメオが走り出し 鉄球の真上から攻撃を仕掛け 鉄球を叩き落とした
ミカウ「オーケイ!」
ミカウは両腕を解くと 高く飛び上がり グラドスの顔を勢いよく蹴る
ミカウ「フォルク 構えとけよぉ〜!」
そういったミカウは勢いよく剣を振り抜き グラドスを吹っ飛ばした
そのグラドスの体はフォルクの前に飛んできた
フォルク「うおりゃあー!」
フォルクは勢いよく剣を振り上げ 倒れるグラドスにとどめの一撃を入れようとするが
その瞬間グラドスは左肘で起き上がると フォルクのスネを勢いよく蹴り さらに左腕を勢いよく突き立てる
その攻撃でフォルクの体が大きく飛ばされる
グラドス「ふはははは 最後の最後にチョロい奴でよかったぜ!」
「へっ! 道端の小石が そこで寝てやがれ!」
ミカウ「フォルク!」
グラドス「だが ちょいと分が悪いな ここは一旦立ち去るか・・」
そう言って グラドスは逃げていった
ミカウ「逃したか・・」
フォルク「すみません!! 僕がもう少ししっかりしていれば・・・!」
ミカウ「いや 気にするな 仕損じたやつは また戦って倒せばいい」
大きく肩を落とすフォルクにミカウがよりそう