前回は・・パーティーに溶け込もうとしないシュリト
そんな彼には何か過去が・・?
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ミカウ「はい! クエストキングがやってまいりました!」
「何か 俺たちが唸るようなクエストはないですか!」
クエマス「おお! ミカウさんたち!」
「いやー 惜しかったですねぇ タッチの差ですごいクエストが受注されてしましたよー」
「実は ここ最近の調査で ここから少し離れたところにある岩山の その奥にある場所」
「そこは凶悪な魔物たちが すみかにしている洞窟があるそうなんです」
「そこの征伐のクエストでしてね」
ミカウ「ほほー それは大したクエストだな」
「一体どこの誰が そんなクエストを受けていったんですか」
クエマス「誰も 何も あなたたちのパーティーのシュリトさんですよ」
ミカウ「あいつが」
ロメオ「俺たちには一言も言わなかったな」
カイル「あいつなー 報酬はちゃんと山分けくれるけど クエストはよく一人でやるんだよなー」
「じゃ 俺たちは 来る難題クエストに備えて 英気を養うとするか!」
カイルたちは広間へ向かっていった
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鍛冶場にきたミカウはライネスに剣を鍛えてもらっていた
ミカウ「冒険者の心の傷って どういうものですかね」
ライネス「これはまた 難しい質問ですね」
「ただ 冒険者とはいつ何時 命が危険にさらされるかもわからないもの」
「その渦の中で さらに心に傷を受けた冒険者は これ以上ダメージを受けないために心に扉を閉める」
「そうして その冒険者本来の姿を奪ってしまう それが 冒険者の心の傷というものではないでしょうかね」
ミカウ「まるで あいつのようだ・・・」
ライネス「?」
ミカウ「いやいや こっちの話です」
「信じる 裏切られる 信じる 裏切られる」
「そんなラケットのラリーの末に 裏切られるくらいなら 信じるのをやめるって そんな寸法ですかね」
ライネス「まさにそうですね」
「さあ できましたよ!」
ミカウ「おお どうもありがとうございます!」
ミカウはライネスから剣を受け取ると鍛冶場を後にした
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シュリトは目的地の場所の近くに来た
足元の石で 剣を軽くとぐと 静かに 顔と腰を上げ 岩山へ向かって静かに歩き始めていった