前回は・・大口クエストを一人で引き受けていったシュリト
ミカウはそんなシュリトのことを案じているようだが
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シュリトは岩山に踏み込んだ
するとその瞬間 それに反応するようにおびただしい数の魔物が襲ってきた
シュリト「ふっ」
シュリトは両手に武器を構えると 無駄のない動きで次々魔物を切り裂いていく
シュリトが武器を振るうたびに 岩山を埋め尽くすようにいた魔物たちの数がどんどん減っていく
魔物「こいつ・・ 強いぞ!」
シュリト「どうした? そんなもんか ここの魔物の実力ってのはよぉ!」
シュリトが強力な一撃を放つと 魔物たちが一掃された
シュリト「ふん」
シュリトはそのまま 先にすすむ
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ミカウとロメオは岩山に来ていた
ミカウ「確か 例のクエストの場所はこの辺りだった気がするんだがな」
ロメオ「全く 一人で勝手に凶悪なところにいくとは なかなか世話が焼けるぜ」
ミカウ「まぁ シュリトなら そんじょそこらの魔物じゃ手がつけられないほどの力を持っているから 心配はないんだが」
「どうにも今回は悪い予感ってのがするもんでね」
ロメオ「なるほどね みかにーの予感はよく当たるからなぁ」
ミカウ「そ! 天が俺に与えた才能!」
ロメオ「そんな彼と共に戦う 俺の力!」
ミカウ ロメオ「2人合わせれば 無敵じゃい!」
「・・・」
ミカウ「やっぱさ 突っ込む奴がいないとダメだよ こーゆーのは」
ロメオ「そうだな 俺たちみたいなボケ担当だけじゃ ちょいとバランスが悪いな」
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シュリトは岩山をどんどんと進み 魔物たちを倒していった
シュリト「あとは あの洞窟だけか」
そう言ってシュリトが前に進もうとした瞬間
目の前に再び無数の魔物たちが現れた
シュリト「こいつは・・ 随分と手勢がいるもんだな」
その時 後ろから何かの気配を感じた
すると シュリトが今まで歩いてきたはずの道にも無数の魔物たちが出てきた
シュリト「なんだと・・」
その瞬間シュリトは上から攻撃を受ける
なんと 上からも 無数の魔物が出現したのだ
シュリト「くっ!」
シュリトはなんとか襲いくる魔物たちを倒していくが 全く数が減らない
シュリト「どうなってやがるんだ」
気づけば 魔物は四方八方 そして空からも襲ってくる
シュリト「ぐっ」
シュリトは魔物の大群を前に思わず手を止める
「せいやー!!!」
どこからともなく声が響いたかと思うと
シュリトの目の前に凄まじい衝撃が走り 魔物たちが吹っ飛ばされていく
そこにはミカウとロメオがいた
ミカウ「おいシュリト こんな岩山に1人で飛び込んで じわじわ後悔してきただろう」
ロメオ「ここで おにーさんたちが 華麗に助け出してやるぜ!」
ミカウとロメオは2人揃ってシュリトの周囲を埋め尽くす魔物たちを一掃した
しかし 奥からまた魔物たちが現れる
ミカウ「こりゃとんでもないな」
シュリト「この岩山 何かがおかしい 倒しても倒しても魔物が湧いてきやがる」
ミカウ「多勢に無勢ってやつか ここはおとなしく一旦引くとするか」
ミカウたちは 遅い来る魔物たちを倒しながら 岩山を後にした
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ミカウたちはギルドに帰ってきた
ミカウ「これは 思ったより とんでもないクエストになりそうだな」
ロメオ「もう流石に 一人でやるなんて 強がりが効かなくなってきたんじゃないか?」
シュリト「くっ」
ミカウ「シュリト お前には過去何か大きなことがあった それは事実のようだな」
「それが今のお前の 心のブロックになっている」
「今日みたいにとんでもないクエストにはいつ出くわすかわからねぇ」
「だがもし その心のブロックがなければ あそこに群がる魔物も一人で討伐できるかも知れねぇぜ」
「それくらいに強くなりたいなら ちょっと話してくれよ」
シュリト「全く 相変わらずお人好しがすぎるな」
「いいだろう そのお人好しに免じて 話してやるぜ 俺がパーティーなんてものを信じられねぇと思う理由をな」