前回は・・クエストを通じて 自身の過去の心の闇を晴らすことができたシュリト
ミカウパーティーの絆も深まってきた中
ミカウはオーナーのフォーゼルから闇武神グローリスという魔物を見つけ出し 倒して欲しいという依頼を受ける

ミカウたちはレフォールの村に来ていた
そこでロメオたちにもグローリスという魔物についての話と暗黒の碑石の話をした
ロメオ「なるほどな その暗黒の碑石とやらで 邪悪な魔物になったのが そのグローリスというやつか」
シュリト「奴の噂なら 聞いたことがある」
「なんでも どこからともなく現れては 次々に村や集落を滅ぼしているという」
ミカウ「ああ 腕の立つ冒険者が集まる場所も奴の格好の標的だ」
「実際グローリスのやつに滅ぼされた場所は数知らず」
「もちろんやつを倒そうと 挑んで返り討ちにあったやつもたくさんいるって話だ」
カイル「そのうちの一人が フォーゼルさんのかつての相棒 ザルギスさんか」
ミカウ「グローリスのやつを倒した上で やつをそんなふうに変えた 暗黒の碑石を破壊すれば 案外 この世の中 少しはマシになるかもな」
ロメオ「よし! となれば ここは一つ 情報収集だな!」
ミカウたちは レフォールの村でグローリスと暗黒の碑石についての情報を集めていた

厨房裏にはラウゼンとライネスがいた
ライネス「今日の飯もうまかったぜ ラウゼンさん!」
ラウゼン「おお これはライネスさんどうも」
ライネス「ミカウたちに直してもらったフライパンが 今日も光ってた飯だったぜ」
「しかし ミカウたちのパーティーもだんだん一枚岩になってきたよなぁ」
「気弱だったフォルクをいっぱしの戦士にして そして 誰にも閉ざしていたシュリトの心を開いて」
「大したやつだぜ ミカウは」
ラウゼン「フォーゼルさんにも ミカウさんのような人がいれば・・」
「ザルギスを失ってからというもの フォーゼルさんはどこか悲しい顔をしている」
「気のせいかもしれませんが フォーゼルさんはあの時から 心の底から 笑っていることがないような」
ライネス「魔物によって家族を奪われ その直後に冒険の相棒も失い」
「その連鎖の中で フォーゼルさんは潜在的に人を失いたくないという思いを強めている」
「フォーゼルさんの中にも 暗い心が潜んでいるんだ」

フォーゼルはレフォールの村に来た
するとリーフィアが走ってきた
リーフィア「フォーゼルー!」
リーフィアを見たフォーゼルの顔がパッと明るくなる
フォーゼル「おお!リーフィア」
リーフィア「久しぶりー!」
フォーゼル「いろいろ立て込んでいて すっかりこれなくてごめんよ」
リーフィア「ううん 気にしないで! 魔物によって悲しむ人をもう無くしたいって思いで動くフォーゼルが 私は好きなんだから」
フォーゼル「ふふ」
その後フォーゼルは村の中にある ザルギスの墓にお参りをした

その後フォーゼルとリーフィアは村の近くの高台に来た
フォーゼル「俺はずっと 願っていた」
「魔物によって 悲しむ人がこの世からいなくなることを」
「そのためにこの世から無くさなくてはならないものが2つある」
「1つは各地を手当たり次第に襲っては破壊と殺戮を繰り返しているグローリス」
「そして2つ目は グローリスをそんな恐ろしい魔物に変えてしまったという 暗黒の碑石」
「この2つが無くなれば 世の中は少しは落ち着くはずだ・・」
リーフィア「そうかもしれないね」
「でも フォーゼルならきっとできるわ 私は知ってるよ ザルギスと一緒にどんな強い魔物でも倒してきた頃のフォーゼルをね」
フォーゼル「そうだな・・」
「でも 時々無性に怖くなることがある もう誰も何も失いたくないという思いで クエストを回していても 時にそのクエストが原因で命を落とす冒険者もいる」
「無意識のうちに どこかで誰かの何かを奪っているかもしれないと」
「そう怖くなる瞬間があるんだ」
「だから時々考えてしまう」
「冒険者として生きていた頃に ミカウさんたちと出会えていたらって」
「んー 腕は強くても 心は弱いかもしれないな 俺は」
そう言ってフォーゼルが落とした肩に リーフィアが優しくてを添えた