前回は・・再び動き始め 各地を滅ぼし続けるグローリス
そのグローリスの討伐に身を乗り出したミカウたち
戦いもいよいよ最終局面へと向かう

フォーゼルは一人レフォールの村の近くの場所に来ていた
そして 自らの右手に視線を落とした
フォーゼル「ようやくあいつの仇を討ってやることができるのか・・」
そこにリーフィアが来る
フォーゼル「おお リーフィア」
リーフィア「何かあった?」
フォーゼル「ん? どうして」
リーフィア「いつになく 険しい顔をしてる」
「まるで 日夜魔物たちと戦ってた あの時のように」
フォーゼル「やれやれ リーフィアにはお見通しってわけか」
「ようやく討てるんだよ ザルギスのやつの仇が」
リーフィア「え? もしかして あの闇武神ってやつが現れたの?」
フォーゼル「ああ また昔のように あちこちの村や集落を手当たり次第に襲っている」
「涙を流して 悲しく歩く奴が また増え出しているんだ」
「そんなやつをこのまま生かしておくわけには行かない」
「ありがたい仲間にも恵まれたからな」
「まぁ ちょっと待っててくれ グローリスを倒して また迎えに来るからさ」
リーフィア「フォーゼル・・」
「気をつけてね・・ 私は待っているから」
フォーゼル「ああ」

とある場所にグローリスがいた
グローリス「まだだ・・ これだけ壊してもまだ足りない・・」
「この体に受けた深い痛み・・・ それを晴らさなければ・・」
そう言ってグローリスは上を見上げ 目を瞑った
その脳裏に過去の記憶が蘇る
それは 大勢の人の中で傷だらけで倒れる 男の姿
その男こそ かつてのグローリスであった
グローリス「取り払うべきだ・・ 過去の恨みは!」

ミカウは鍛冶場に来ていた
ライネス「とうとう大仕事が始まるってやつだな」
ミカウ「ええ どこからともなく現れたやつ」
「そいつが大勢の人たちを悲しみの底に叩き落としている」
「クエストキングとしても黙ってはいられないですよ」
ライネス「そうだな」
「やつも 暗黒の碑石に身を委ねて 魔の存在になったからには よほどの訳があるはずだ」
「その裏の気持ちってのはきっととてつもなく強いだろう」
「だが ミカウのまっすぐな 迷いのない気持ち」
「それこそ 心の強さがあれば あいつを斬る事ができる」
「俺は ここで祈ることしかできないが 頑張るんだぞ」
ミカウ「ええ ありがとうございます!」
そう言ってミカウはライネスから剣を受け取ると鍛冶場を後にした
ミカウ(さあ 待っていろ グローリス!)