ミカウの冒険日誌

前回は・・ついにグローリスとの戦いが始まり　一進一退の攻防を見せる
グローリス「さあこい　まだまだ楽しませてみろ！」
フォーゼル「ぬおおおおおお！」
フォーゼルはグローリスにまっすぐ突撃し攻撃を仕掛ける
グローリスは両手に分けた武器でフォーゼルの攻撃を全て弾く
その隙にミカウたちも攻撃を仕掛ける
グローリス「ぬん！」
グローリスが両手の武器でミカウたちを薙ぎ払う
グローリス「ぬぐ！」
次の瞬間グローリスが胸を押さえて苦しむ
その様子にミカウの表情が一瞬緩む
しかし　その横でフォーゼルは鬼の形相でグローリスに切り掛かる
グローリス「ぐ・・！」
グローリスはフォーゼルの連続攻撃をはじめは少し捌くが　最後はまとめてまともに喰らってしまう
グローリス「グオオおお！」
グローリスは高く飛び上がり　地面に向けて十字を切る　すると　地面が十字に光り　フォーゼルを切り裂く
グローリス「だああ！」
グローリスは再び武器を合わせて　力強く振るう
その瞬間起こった突風がミカウたちを吹っ飛ばす
ミカウ（こいつ　技は強力だし　隙も少ない・・　だが・・　唯一　技を繰り出した一瞬だけ懐が空く）
（そこだ　やつを確実に叩けるのは）
（やつの武器の振り方から見て　やつの体　左下は弱い）
ミカウは剣の切っ先をグローリスに向け　剣をひき　左手の人差し指を切っ先に乗せた
ミカウ「見えたぜ・・　突破口が・・！」
「フォーゼルさん！　ロメオ！2人はやつを極限まで引きつけて　あいつが攻撃を繰り出そうかってときに下がってくれ」
「その瞬間にフォルク　カイル！　突っ込め！」
「フィアスはフォーゼルさんたちの援護を頼む」
フィアス「はい！」
ミカウはシュリトの元に近づく
ミカウ「シュリトはやつを体　左下から攻めてくれ」
グローリス「何やら　作戦を立てているようだが　無用！」
「貴様ら全員始末してやる！」
フォーゼル「ぬおおおお！　黙れぇぇぇ！」
フォーゼルは勢いよく走り出し　グローリスに切り掛かる　それに合わせてロメオもう攻撃を仕掛ける
そしてフィアスも火球を連続で放つ
2人の攻撃を武器で防いだグローリスは　武器を振り下ろす
2人は左右に散って攻撃をかわすと　後ろに退いた
その瞬間　フォルクとカイルは走り出す
グローリス「無駄だ！」
グローリスは武器を大振りして　フォルクたちを突風と共に吹っ飛ばした
その瞬間体を左下から切り裂かれる
グローリス「ぐがあ！」
そこにはシュリトがいた
シュリト「ごめんよ　切り裂くのは得意なもんでな！」
シュリトは高く飛び上がると　グローリスの胸に×形の切り傷をつける
グローリス「ぬおお」
のけぞったグローリスが斜め上を向いた瞬間　空中にいたミカウが　武器を振り下ろし
グローリスを一刀両断する
その一撃にグローリスの体が大きく宙をまい　後ろの建物に突っ込む
その衝撃で建物が崩れ落ちる
グローリス「ぐっふ」
「貴様・・　なんだその・・　迷いのないまっすぐな太刀は」
「まるで澱みがないようだ・・」
シュリト「ミカウの心は迷いがない　故にどんなやつでも導いてみせるのさ」
「俺はミカウに救われた　ミカウが振るう一撃が　お前のような澱み切ったやつを　叩き切るのさ」
グローリス「俺も・・　あの時にお前に会っていれば・・」
フォーゼル「ぬぅぅ」
ミカウは　今にも切り掛かりそうなフォーゼルの前を阻むように腕を出す
ミカウ「悪いが　お前の命はここまでだ」
「だが　最後にお前の話を聞いてやるよ」
「お前は元々は俺らと同じ人間だったはずだ」
「それが暗黒の碑石に身を焦がし　魔物と成り果てたのはよっぽどの事情があるはずだ」
グローリス「俺の・・　憎しみを聞きたいってのか・・」
ミカウ「最後ぐらい　人間の姿に戻った気持ちで語ってみやがれ」
グローリス「そうか・・　なら聞いてくれ　一人の哀れな男の話をな」