「さぁ、今日も一日頑張るぞぉっ!」
少女はそう言って、大地を蹴りあげたーー
写真撮りすぎた…
いつもならたくさん撮っても五枚に収めるんですけど、昨日は撮りすぎてしまった。
と、いうわけで今回は二部に分け、ストーリー風に書いてみます!
撮影場所は、
みんな大好きスレア海岸と…
虫取網(アーミラ)の大好きスポット、
風穴の研究室!!
風穴の研究室は、「今」にあるのに「過去」のものである特別な場所だと思うんです。
ダメだ多分伝わってない(真顔)
つまりすごく切なくなります。
だって、ほら…
灯りはまだついてて、
ベッドはついさっきまで誰かが寝ていたかのよう。
触れば「あの子」の体温が伝わってきそうで…
ここで自分のために時間を使ってくれたのかと考えると、それだけで切ないんです…
そんなとこでこんなネタストーリー日誌を書くとは。虫取網の度胸よ。
ハハッ
それではストーリー日誌風「若き技巧士の一日」開幕~!
「わぁっ、ついたよメブキ! ここが今日の仕事場だ!」
「正確には仕事場のある場所、なの」
「いーのそんなことは。さ、金づるを探しに行くぞ~!」
「言い方。」
メブキはやれやれ、なの…。
初めまして皆さん。
メブキはクロックの相棒なの。
クロックは、ちょっと天然で毒舌な人間の女の子。 そして、その若さにして「魔技師育成学院」に入学卒業した実績の持ち主。それも魔力を持たずしてーー!
魔技師育成学院は国宝レベルの技師でも入ることが困難な超難関、魔力も大魔導師級じゃないといけないの。
だから誰にも推薦されずに入学したクロックは、アストルティア1の技巧士なのっ!
クロックも元は魔力を持っていたんだけど…。
その話は、またこんどなの。
今日は珍しく個人での依頼。
最近大仕事ばっかりだったクロックも、休めるといいな…。
「メブキーっ行くよ!」
「わかったの」
メブキたちは依頼者のお家に向かい始めたのーー
「…やだもう疲れた家遠すぎ引っ越したらいいのに」「錬金釜の修理のためだけに引っ越させるの!?」
クロックはグダグダと崩れ落ちた。
技術は超一流なのに、体力は赤ん坊よりない…。
情けない…。
「わかったの。少し休憩したら出発しようね」
「やったー! さすがメブキ、いつもは黄色いだけで役に立たないけどサボることに関しては私より天才!」
「なんか酷くない!?」
なんか酷いの。
そう、クロックは相棒のメブキにも容赦ないの…
…黄色いだけ…
グスン
「泣いてる! 弱虫!」
「黙れ。」
「うん?(ニコ)」
「ゴメンナサイ」
「…最終工程を開始…硬化再建、確認完了。
保属対象錬金釜。
ーー【スパイシャンテシニック】!!」
コツコツとポットが沸騰する部屋の中。
一人呟きながら作業をしていたクロックは、最後の仕上げを始めたの。
「もう少しで終わるの~」
「そいつぁいいんだけどよ、なんで喋れるんだお前さん…」
「普通は喋れないの?」
「喋れたら怖いデス」
依頼者はナルビアの外れに住む老人イッショウさん。
依頼の錬金釜は、昔少しの間一緒に暮らしていた人の使っていたものらしいの。
保存状態が悪くなってきたから、維持技術を施してほしいんだって。
毎日仕事で忙しいクロックがなぜこんな仕事を受けたのか。
メブキは知ってるの。
だから、
「できたーっ!」
何も、言わないのーー
「こんな古くさい錬金釜一つのためだけに世界中を飛び回る忙しい私を呼び出した、落ちぶれた『元』錬金術師さん! できあがーー」
「黙れゴラ。」
「依頼完了! 報酬も頂いたので、これにて今回の依頼を終了します。ありがとうございました!」
あのままだと何を言うかわからないから、セリフを仕込んで言わせたの。
マジでクロックは怖いの。
メブキたちが去ろうとしたその時ーー
「なあ」
イッショウさんがメブキたちを呼び止めた。
「クロックさん、あんた…まさか…あのとき風の真珠を取りに来た…」
「…なに仰ってるんです? 頭ボケてるんですか? 錬金釜より貴方の頭を修理したほうが良かったかな?」
「それではメブキたちはここらへんで! 失礼しましたなのッ!!」
「本当に失礼なの…信じられないの。…それはそうとして」
「なんでメブキはしっぽなの?」
「なんか苛々するし。そもそもドラゴンのメブキが飛竜に乗ること自体おかしい!」
「すごい理論なの! うきゃあぁああ落ちるのーっ!」
クロックは本当に酷い。