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ガオー牙王

イッキュウ

[イッキュウ]

キャラID
: MO364-367
種 族
: エルフ
性 別
: 男
職 業
: 遊び人
レベル
: 136

ライブカメラ画像

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イッキュウの冒険日誌

2025-10-13 10:33:45.0 2025-10-13 10:42:09.0テーマ:その他

光を継ぐ者達 第四章 断罪の因果 第十話前編 掴み取る未来

第十話前編 掴み取る未来

 骨の獣の咆哮が、大地を震わせた。
 焼け焦げた空気が肌を焼き、セリアの体は既に満身創痍だった。
 それでも、彼女は盾を構え続けた。
 震える膝を叱咤し、立ち上がる。
 助けを求める声がある限り、倒れるわけにはいかなかった。

 炎が爆ぜ、瓦礫が降り注ぐ。
 骨の獣が頭上に影を落とした。
 その腕が振り上げられる。
 ――とどめの一撃。

 セリアは盾を構えた。
 だが、足が動かない。
 魔力も、もう残りわずか。
 視界が歪み、息が荒くなる。

 その時だった。

 「うおぉぉぉぉぉぉッ!!!」

 雷鳴のような雄叫びとともに、影が飛び込んだ。
 渾身の拳が、獣の横顔を打ち抜く。
 鈍い衝撃音とともに、巨体がよろめいた。

 「リク!!」

 灰煙の中、セリアの目に映ったのは、
 焦げた大地を蹴り、立ち上がるひとりの男。
 炎に照らされた金の髪。その瞳にはもう迷いはなかった。

 リクはセリアの腕を掴み、立ち上がらせた。
 「セリア、ごめん……おかげで目が覚めたよ」
 首を振るセリア。
 「いいえ、私の方こそ……ごめんなさい」

 互いに微笑み合い、荒れ果てた村を見渡す。
 「ティナちゃんは?」
 「村の人たちと避難させた。……もう、大丈夫だ」 「そう……」
 安堵と哀しみが混ざった声で、セリアは呟く。

 「セリア、あいつを倒してバロムのもとに戻ろう。  僕たちには――やらなきゃならない使命がある」 リクの声に、セリアは頷いた。
 「ティナちゃん……強い子ね」
 「ああ。僕の自慢の妹さ」

 二人は骨の獣に向き直る。
 その瞳が、再び紅に染まり、怒りの咆哮を上げた。
 「――行くぞ!」

 閃光と盾が、再び並び立った。

***

 激戦が始まった。
 リクの拳と蹴りが閃き、セリアの盾がその隙を守る
 だが、相手は魔王の眷属。
 黒炎の嵐が吹き荒れ、その巨体から致命の一撃が次々と迫りくる。

 「くっ!」
 セリアが盾で一撃を防ぐが、衝撃に耐えきれず膝をつく。
 「セリア!」
 リクが斧も持たぬ拳で骨の腕を砕く。
 しかし、その隙を狙い、獣の尾が彼を襲った。

 「リク!!」
 体が吹き飛ぶ。
 瓦礫を砕いて転がり、息が詰まる。
 立ち上がろうとするその背に、魔物の影が迫っていた。

 「お兄ちゃん!! 後ろ!!」

 リクの耳に届いた、ティナの声。
 咄嗟に身を捻り、リクはその爪を紙一重でかわした
 「ティナ!? どうしてここに――!」

 嫌な予感が、脳裏をかすめた。

 骨の獣が、ティナを見据えた。
 巨大な口が開かれる。
 放たれたのは、灼熱の炎。

 「やめろぉぉぉぉぉッ!!」

 リクは必死に手を伸ばす。
 だが、間に合わない――

 どんな選択をしても、同じ歴史を繰り返す。

 ――ハーゼルの言葉が、呪いのように脳裏に響いた
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