2022-06-30 00:07:16.0 2022-06-30 01:12:23.0テーマ:プレイヤーイベント告知
イベント名 |
風物詩アフロの集い 『 秘密のコスプレは鍵をかけてから 』
|
---|---|
スケジュール |
|
イベント開催 場所 |
|
参加条件 |
|
イベントの内容 | バージョンアップが近づいてきましたね。 つまり、アフロにする季節がまたやって参りました。 風物詩アフロのお時間です。 ■風物詩アフロとは? バージョンアップ前にはアフロにして、来たるべき新バージョンを待つ、アストルティアの厳かな風物詩です。 アフロを見た人たちが、「ああそろそろバージョンアップなんだなぁ」と思う、季節の移り変わりを示す風流な儀式です。 詳しくは、拙日誌を見てください。 http://hiroba.dqx.jp/sc/diary/158600746010/view/4333310/ ■風物詩アフロの集いとは? せっかくなので集まって写真を撮ろうというイベントです。 ゆるく集合、ゆるく解散。 何をするわけでもありません。 街行く人にアフロをアピールすることが目的です。 今回の推奨ドレアは「懐かしドレア」です。 何を懐かしいと思うかはきっとそれぞれ。 最初に作ったドレア、心の原風景のような誰もが懐かしさを感じるドレア。 「懐かしドレア」を自由に解釈してぜひ! もちろん、普段の格好でも構いません。あくまで推奨ドレア、です。 本当にただ叫んでるだけなのでお気軽にお越しください! ■写真の公開について 冒険日誌、ブログやTwitterで自由にアピールしてください。 ハッシュタグ: #風物詩アフロ 見学も歓迎! プレイヤーイベントに慣れていない方も、どしどしお越しください! ■今回の物語 (読み飛ばし可 『 繊細な彫刻の施された扉は、わずかに開いていた。 覗き込むのはティーセットを載せたトレイを持つ燕尾服のエルフの少年と、同じ顔のメイド風エプロンを身につけたエルフの少女。二人はこの屋敷に仕える執事たちであり、エルフの少年はオレンジ。少女はレモン。双子である。 視線の先には、夜空色の見事なアフロの妙齢のオーガの女性――この屋敷の一人娘。白を基調とし、赤いスカーフの付いたセーラー服を着て、これもまた見事な細工の施された大きな姿見の前に立ち、数秒毎に様々なポーズを取っている。 エルフの二人は、うなずき合うと扉を大きくなめらか押し開け中へと滑り込む。オーガ女性に背を向けた形で部屋の中央に置かれた大きな丸テーブルに近付きながら―― 「ねぇレモン、知ってる? お嬢様が最近セーラー服を着てひとりで鏡の前でニヤニヤしてるって」 レモンがきゃっはっはと笑い声を上げる。 「何それ、痛ーい」 「あ、あんたたち、これは、その!」 うわずった声で振り返るオーガ女性――お嬢様の声が聞こえなかったかのように、二人は振り返らない。 「学校がブレザーだったから一度着てみたい、みたいな?」 「残念ながらリトリア様の学校はセーラー服だったんだよね」 「ちょっと……!」 リトリアは、身体を隠すように腕を交差させ、紅潮した顔で言う、がこれもまた聞こえなかったらしい。 「じゃ、あれね。私もまだまだいけるじゃなーい、ってやつ」 言ってまた、きゃっはっはと笑うレモン。 「いい加減に……!」 足を踏みならすリトリア。無視する二人は、ティーセットをテーブルに展開していく。リトリアが小さくつぶやいた、そっちがその気なら、という言葉が、二人は聞こえたのかどうか。 リトリアが、優雅に、颯爽と、プリーツスカートを翻し、二人の前に回り込み、そして―― 「うっふ~ん」 オーガの赤い顔を更に真っ赤にさせたまま”ナイスポーズ”を決めた。オレンジが、カップを温めるために注いでいたお湯の流れが一瞬ゆがむ。レモンは顔を自らの肩に埋め、全身を震わせている、が、声は出さない。しかし、 「私もまだまだいけるじゃな~い」 リトリアが言った瞬間、二人は吹き出した。 「ダメもう我慢できない」とレモンは指を差してリトリアを笑う。オレンジに至っては四つん這いになって笑っている。 「うっふーんて、いつの時代の人間ですか無理ですって」 「あは~ん」 レモンはもう、しゃべれなかった。 笑いが収まりかけてはリトリアが再びアイドルのようなポーズを取るので、二人が笑い疲れたころには、お湯がすっかり冷め切っていた。温め直し、三人はテーブルを囲んで紅茶を飲む。 「で、なんで着てたんですか」 「懐かしくなって着ただけよ! 処分する前に一回と思って。あんたらにもあるでしょ、懐かしい服装のひとつやふたつ」 「あ~。うろこの鎧とかよく着てましたね。さすがにもう着ないと思うけど」 「着るのよ」 リトリアが低い声で言う。思わずリトリアの顔を見る二人。目が、笑っていない。 「あんたたちも、懐かしいドレアを着て、メギを一周してきなさい」 「冗談、ですよね?」 リトリアが、微笑んだままもう一度「着るのよ」と言ったとき、二人は覚悟を決めたのだった……。 』 |
---|