2019-10-12 15:55:56.0 2019-10-12 16:36:14.0テーマ:プレイヤーイベント感想
ダンディオガ男Vol.11(著:偽村上春樹)
1985年7月13日のウェンブリースタジアムよりはいくぶん小規模に、それでもアストルティアの冒険者にとっては圧倒的なまでの表示限界に立ちふさがられながら、僕たちの大切なイヴェントは始まった。
ゲストたちはまるでイングヴェイ・マルムスティーンがストラトキャスターを爪弾くような巧みさでドレス・アップ機能を駆使し、色とりどりのおしゃれをして僕たちのイヴェントに参加してくれる。もちろん僕たちキャストだって精いっぱいのおしゃれをするし、そのためにはゴールドを惜しまないこともある。こういうのってすごく素敵なことだと思う。いいねをし、会話をし、写真を撮って時間は過ぎていく。タイム・アフター・タイム。
スティーヴィー・ワンダーの先導する『ウィー・アー・ザ・ワールド』でライヴ・エイドがフィナーレを迎えたように、僕たちのダンオガにも終わりは来る。始まってしまった以上、終わらないものはないのだ。やれやれ。キャストもゲストも少しずつ数を減らしてゆき、会場に見える人影や漏れ聞こえてくる白チャットの声は換羽期の水鳥みたいにまばらになっていった。去り際はみんな笑顔だ。よい時間を過ごしたと思ってくれればいいと祈る。A.M.2:50。半裸で唸りを上げるお笑い芸人のような時間帯。人が夢を見る時間まで、僕たちは夢を見せた。
令和元年10月11日の夜に開催されたイヴェントに関する僕のどうでもいい覚書は以上のとおりだ。こういうことだし、楽しかったという感想を目にする度に嬉しくなってしまうから、結果的には僕たちこそイヴェントを一番楽しんでしまったかもしれないね。とても申し訳ないことなのだけれど。