※創作日誌です。こういうのダメな人はお引き取りくださいね
思っていたより、その時が来るのは早かった。半年と経たずに、ザードの王は戦いを仕掛けたというのだ。
もちろん俺達も招集されたので、いろいろ準備して玉座の間に向かった。向かう途中の廊下で、突然背後
から声をかけられる。
「サイトウさん、緊張しません?」
声の主は、ベホマスライムのべホリンだった。
「そうだなぁ、確かに大舞台だから身構えてはいるかもしれない」 つまらない返事をする。
「サイトウさんでも緊張すると分かったら、私、ちょっと安心しました」
それだけ言うと、先に行ってしまった。いつもしっかりしてる彼女も、人並みにプレッシャーを感じるのかと思うと親近感が湧く。いかんせん戦場は初めてだろうし、フォローを入れるのも良いかもしれない。
「何道の真ん中でボケッとされてるんです、王様がお待ちでしょうに」
ナイトウの怪訝な声で我に帰る。
「そんなんで大丈夫なんです?奇襲されても知りませんよ」
「余計なお世話だよ、もう」
「はは、まあ君なら心配いりませんか!」
そして、和やかな時が流れた…………。
…流れちゃダメだろ!!!今謁見しに行ってる途中なんだから!!!!!