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思い出の星巡り

レニィアーゼ

[レニィアーゼ]

キャラID
: ME080-280
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 133

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レニィアーゼの冒険日誌

2016-07-09 00:05:25.0 2019-11-02 04:41:13.0テーマ:その他

最後だからな・・受け止めてほしいんだよ・・・   10話

ルナ・ファルバトスの中

アキ「心残りってなんだ?」

クルーゼ「アキ?お前とは、よく実戦のように訓練してたよな?」

アキ「・・・あの技は卑怯だぞクルーゼ?」

クルーゼ「その卑怯な技を継いでほしいんだ」

       クルーゼは刀を抜き構えた

アキ「クルーゼ・・・」

クルーゼ「最後だからな。受け止めてほしいんだよ・・・」

クルーゼ「このルナ・ファルバトスの中では
     ”物事が素直にわかる場所”らしい
     こんな所で訓練でもできたら最高だろうにな」

アキ「もしかしてクルーゼ・・・」

クルーゼ「エンド・ワールドを後ずさりさせた技だ
     持って行ってくれ」

       スピード究極系 ”刹那の鼓動”を

アキ「最後・・だからか・・・」

       その事実を受けとめたくないアキ
       しかし・・悲しいけれど
       クルーゼと、こう接することができるのは

       これで・・最後なのだから・・・

アキ「わかった・・受け止めるよ・・・」

クルーゼ「ありがとうな」

      クルーゼの周囲から緑色の輝きが
      美しくも悲しげに辺りを漂う・・・

クルーゼ「いくぞアキ スピード究極系 ”刹那の鼓動”!」

      それは一瞬の出来事だった
      アキの周囲の全方位から刹那の時の中で
      数十もの鼓動で響くような攻撃を
      アキは、その身に受けた

アキ「本当・・その技には何度も敗北したな・・・」

クルーゼ「使ってくれ俺に。そして安心して逝かせてくれ・・・」

アキ「本当に・・最後なんだな・・・」

クルーゼ「ごめんな・・・」

         アキは刀を抜き構えた

アキ「スピード究極系 ”刹那の鼓動”!」

      それは一瞬の出来事だった!
      クルーゼの周囲の全方位からの
      刹那の時の中で数十にわたる
      鼓動のように響く攻撃はクルーゼは受けた!!

クルーゼ「泣くやつがあるかアキ・・・」

      刹那の鼓動を泣きながら放ったアキ・・・

アキ「クルーゼ!」

      クルーゼの身体の形がガラス細工のように
      少しずつひび割れたかのように
      身体の形が、剥がれていく・・・

アキ「クルーゼ・・クルーゼえええぇぇぇぇぇ!!」

クルーゼ「ありがとうアキ・・お前たちと一緒に過ごせた時間が・・・」

      俺の生きてた人生の中で最高な時間だったよ・・・

アキ「逝くな!逝かないでくれ!クルーゼええぇぇぇ!!」

クルーゼ「最後くらい笑って送り出してくれ?」

       泣きながら必死に笑顔を作ってたアキ・・・

クルーゼ「フッ・・なんてえ顔してやがる・・・」

        ありがとうなアキ

アキ「・・・・・・・・・・・・・・」

        クルーゼの身体を形つくっていたものは、ひび割れて
        吸い込まれるように空へと消えていった・・・

       そして・・ルナ・ファルバトスの中から出て来たアキ

ルガスタ ザファイド・アーク 城の廃墟 深夜

アズベス「アキ!だいじょうぶだったか!?」

メアリー「・・・え?」

       涙をこぼし下を向くアキ・・・
       アルゼリアがアキを抱きしめた・・

アキ「アルゼリア・・・」

アルゼリア「つらかったな・・本当に、ごめんなアキ・・・」

アキ「アルゼリアが最後にクルーゼに会わせてくれたのか・・・?」

アキ「俺は・・もう・・泣かないって決めたのにな・・・」

アルゼリア「泣いていいんだよ!悲しい時に泣かないと
      壊れちまうぞアキ・・・」

アキ「う・・うあああああああああ!!」

       その悲しみに押しつぶされそうなアキ・・・
       そして決意した・・もう誰も死なせないと・・・

グレン住宅村

アスフェイア「昔、かんべえから聞いたの
       死者が生きる者にかける不思議な魔法を・・・」

アスフェイア「あのとき、あんなに悲しかったのに、その悲しみが
       薄れていく私に嘆きを感じてたの。でも、かんべえは・・」

      死者が生きる者に魔法をかけてくれたんだよ
      いつまでも自分の悲しみで泣かないですむように

      でも・・本当は忘れられたくないのにな・・・

シェイン「いつまでも泣かないで済むように・・・か」

アスフェイア「キュララナ海岸で夜風にあたってくるね
       星でも眺めてさ・・気分でも晴らしてくる・・・」

         ルーラストーンで飛んで行ったアスフェイア・・・
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