クリスフェル村
ミカ「不思議な女神の役割はエンド・ワールドから
わずかでも人類を逃がすことだったからね」
アキ「それで3億年前のエンド・ワールドと
5億年前のエンド・ワールド
二度にわたるエンド・ワールドから
人類が死滅しなかったのも」
ミカ「私の先祖が、そうしたからなのよ
エンド・ワールドがなくなって
不思議な女神の役割もおわったのよ」
ミカ「アキ?せっかくだから久しぶりに二人で遊ぼうよ?」
アキ「うん・・その前にさ・・・
会ってほしい人がいるんだ・・・」
グレンハム王国 城下町
オープンカフェでアキ達を待つメアリー
メアリー「・・・本当にすべてを押し付けて
遊びに行くなんてね」
メアリー「で?会ってほしい女の子ってミカちゃん?」
アキ「そっちのミカじゃないんだ
不思議な女神のミカのほう」
ミカ「初めまして。ミカ・セイライトと言います
アキとは幼馴染で子供の頃、たくさん遊んだ仲です」
メアリー「初めまして。メアリー・フェルフィスカです
アキとはフェルク騎士団
今ではストーリーという組織で
エンド・ワールドと共に戦った戦友です」
ミカ「軍隊でアキと一緒だったんですよね?」
メアリー「今も・・今ではないか・・・
すべてを押し付けて軍を抜けたんだっけ?」
アキ「そう。も~う死ぬまで遊ぶんだ」
メアリー「よくレオン大将軍が、それを許したわね・・・」
アキ「世界を救った奇跡のウォーリアとして背負う物
たくさん背負って世界を平和に導いたから
もう全部の人生、遊びたい!!」
メアリー「無理だと思うよ?」
ミカ「そうですよねメアリーさん」
アキ「なんでミカもメアリーも同じこと言うの!?」
メアリー「戦後の復興期で人手が足りないって言うのに
アキは力があるんだから
その力を求められる現状になったら
レオン大将軍から緊急招集でもされるんじゃないかな?」
ミカ「やっぱり、そうですよね」
アキ「え~~~~!」
メアリー「話しの本題ではなさそうね
言いたいことって何?」
アキ「それは・・俺は・・・」
メアリー「そちらにいるミカさんと
おつきあいするんでしょ?
良かったじゃん?彼女ができて?」
アキ「(・・・メアリーとはいろいろあったけど
さらっと核心つかまれて
話がわかってくれてるのが逆に怖い)」
ミカ「あの~メアリーさんとアキは、もしかして?」
メアリー「エンド・ワールドの戦時下でいろいろあった仲よ
そして」
アキのファーストキスを奪った仲でありま~す♪
アキ
ミカ「!!!!!!!!!!!!!」
メアリー「あれ~セカンドキスもだっけアキ?
あ~セカンドキスはアキから迫ってきたのよね♪」
アキ「メアリー!とんでもない爆弾投下するのやめて~!」
メアリー「と言うわけで邪魔者は居なくなるので
あとは二人で、どうぞ~」
そう言ってメアリーはオープンカフェから
出て行った・・・
ミカ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
アキ「(・・・黙ってるのが怖い)」
ミカ「・・・アキ?お話があります」
アキ「・・・ごめんなさい」
ミカ「・・・なにを謝っているの?
私は、お話があると言ってるだけです」
アキ「・・・だから・・本当に、ごめんなさい」
グレンハム 城下町
メアリー「たしかにアキとは、いろいろあった仲だよね~」
メアリー「泣き虫で弱くて、いつも何かあると
だいじょうぶだよって励まして
何度アキの泣き顔、見たかな??
何度アキをなぐさめてきたかな??」
メアリー「本当、弱くて泣き虫で心も、もろくて
でも・・・」
メアリー「戦うことが人一倍、嫌いなのに世界の運命を
戦う運命を受け入れて
誰かを救うために何度も戦って、強くて
宿命も全部、片づけて世界を平和に導いて・・・」
こんな、すごい男・・世界を探したって
いないよね・・・・
メアリーから涙が溢れる・・・
メアリー「まぁ・・いいか・・・
最初から私を見ていなかったのは知ってたし」
メアリー「でも・・・」
もう・・アキをなぐさめたり
もう・・アキを励ましたり・・
そういうこと・・できないのよね・・・
メアリー「もう・・それは・・・」
ミカさんがすることだもの・・・