ル・デリーサ(世界国家群本部)
ラフィス「・・・・・・・・・・・」
酒を飲み荒れているラフィス
ボトルの空き瓶が3本転がっている
ガジアーノ「何を荒れているのだ?」
ラフィス「あぁ、あなたですか?ちょうど良かった
今なら王位を返上し、あなたを
グレンハム王国の国王にでもしましょうか?」
ガジアーノ「10億の第3人類をルガスタに受け入れ
世界を混迷に落としたお前の責任を付け足してか?」
ラフィス「その混迷をあなたの力で収拾できれば
あなたは英雄になれますよ?」
ガジアーノ「自分で起こした罪は自分で償え」
ラフィス「あなたに何がわかる・・・」
ラフィス「あなたがエンド・ワールドの時代に選ばれた
悲しき運命の王になりたくなくて
王位を強引に私に継がせ
逃げてた男が私の苦しみがわかるかああ!!」
ラフィスの怒号
ラフィス「はぁ・・はぁ・・はぁ・・・」
お前は今、私と同じことを
父である私にしようと言うのか?
ガジアーノ「逃げていたほうが楽だった
楽だったが何度も己を呪い続けた」
ガジアーノ「すべてを息子に背負わせて私は」
てめえが父親面するなああ!!
ガジアーノ「・・・・・・・・・」
ラフィス「・・・・・・・・・・」
ガジアーノ「何を言っても届きそうにないな」
ガジアーノ「そんなに王位を返上したいのなら受け取ってやってもいい
だが、お前に果てしない後悔とすべてを失う覚悟があればな?」
ガジアーノがラフィスの部屋から出ていく
ラフィスの光のサイン(この世界の通信手段)
小箱が微弱に光る
ラフィス「メアリーか?」
メアリー「世界は混迷な時代に落ちようとしています」
ラフィス「(・・・どいつも、こいつも私の失態を
言いやがって・・・)」
メアリー「そうなる前に私に1つの提案があります」
その内容を伝えるメアリー
世界を滅ぼそうとしたエンドの死骸を
使っての策があることを伝えた
ラフィス「・・・わかった頼む」
そこで通信は終了した
ザファイドアーク(地名)
メアリー「(わかった頼むだけで終わり・・・?
しかも調査の内容すら聞かないなんて
ラフィス王に何かあったのかしら・・・?)」
アズベス「しかし、どうしたものか。絶対戦士魔法を
ためらいもせずに使ってくるフェルク騎士団
9万も居るんだろ?」
クルーゼ「全員が使ってくるとは思わないな
やつらの目的が理想なる世界にたどり着くことなら
ルガートは可能な限り多くの同胞を
連れて行きたいはずだ」
クルーゼ「多くの犠牲を代償にして、たどり着いても
それでは意味がないとサージェンは言っていた」
私は(第3人類)いなかったほうが良かったか・・・
アズベス「ルダ?お前だけが責任を感じることはない」
いなかったほうがよかったかもな
メアリー「ちょっとクルーゼ!」
クルーゼ「そう言ってほしかったかルダ?」
ルダ「・・・・・・・・・・」
クルーゼ「ここでルダの責任ではない気にするなと言っても
ルダの心の傷を広げてしまいそうだ」
本当にいなかったほうが良いと言う
仲間が、ここに居ると思ってるのか?
ルダ「・・・思っては・・思ってはいないが」
クルーゼ「なら、それが答えだルダ?」
クルーゼ「メアリー?ベルバルドさんのところに行く前に
テルモア国のルンデ地方に寄ってくれ?」
メアリー「そこに何があるの??」
クルーゼ「そこにはな・・・」
この世界の希望が存在する
????な場所
仮面の男ディア
ディア「そうか。メアリーたちは敵であるフェルク騎士団を
討つことはしなかったか」
ロダリア「まったく理解できません
敵である者を滅ぼせば己の有利になるのに」
ディア「きっと、それを望んではいない
あまさを貫き通すための力か・・・
だが、それにつき合わされる私たちの身にもなってほしい」