レニィアーゼの冒険日誌

テルモア国　夜

　　　　　メアリーにルガートの斬撃が迫る！！

メアリー「・・・・・」

　　　　　　　・・・死ぬ・・私が

　　　　　　痛みも・・悲しみも・・寂しさも・・・

　　　　　　苦しみも・・感じない・・世界・・・

　　　　あの人とのことも・・・・


　　　　　　にこやかにメアリーに笑いかけ
　　　　　　楽し気に話す二人

　　　　
　　　　あの人とのことも・・何も・・感じなくなるの・・・？


クルーゼ「メアリーいいいいいいい！」


　　　　　　あの楽しかったときも悲しかったときも

　　　　　　全部いっしょに感じて味わって共に生きた・・・

　　　　　　あの人との日々の、すべても・・・


アズベス「メアリーいいい！死ぬなああ！！」


　　　　　　あの人との全部が消えてなくなるの・・・

　　　　　　それは・・何も感じない世界・・・


　　　　　　すべてが無に帰り、すべては終わる世界・・・


ルダ「何を呆けている！逃げろメアリー！？」


　　　　　　死ぬには・・いや・・・

　　　　　　死にたくない・・生きたい・・・

　　　　　　助けて・・・・


　　　　　ルガートの斬撃がメアリー！！


メアリー「助けてえええアキいいいいい！！」


　　　　　　　ガッシーーーーーーン！！


ルガート「・・・・・・・・・・・

　　　　　　　ルガートの斬撃を受け止めた者がいた


メアリー「・・・・なんで」


ルガート「やはり現れたか」

　　　　　　奇跡のウォーリア、アキ・ルナフェクト！！

メアリー「ア・・キ・・・」

アキ「・・・・・・・・・・・」

アキ「呼んだかメアリー？やっぱ俺がいないと
　　　ダメだなメアリーは？」


回想
　
　　　　力は求められる。そこに悲しみがある限り。


　　　　　　　　　　回想　終了


アキ「なぁ？ルガート教えてくれよ・・・？」

ルガート「なに？」


　　　　　　どうしたら、この世界から悲しみは消えるんだ？

ルガート「悲しみを否定するということは人であることを否定すること
　　　　　悲しみがあるから人はより良く成長していける」

アキ「なら人は、そろそろ次の段階に進むべきだな」

　　　　　　　可能な限り悲しみを０にしてやるよ

ルガート「それは人として許されない行為ならば？」

アキ「俺だけで、すべての業を背負ってやるよ！！」

ルガート「これは！」

　　　　　　　　アキの周囲から月色の輝きが周囲に広がっていく

ルガート「マーソンの話ではルナ・マイストーリーの
　　　　　力は使えないはず。今の貴様には奇跡を起こせないはずだ」

　　　　　　　なら、その身をもって味わってみるか？
　　　　　　　絶望と言う名の奇跡を？

ルガート「・・・・・・・・・・」

　　　　　　　周囲に広がった光が辺りをつつみ
　　　　　　　まるで幻想的な世界にいるかのようだ

ルガート「きれいで美しい光景だな・・・」

ルガート「たとえハッタリでも私の命は
　　　　　私だけの物ではない
　　　　　フェルク騎士団９万人の同胞たちの
　　　　　運命を背負っている

ルガート「万が一でも間違いを起こしてはいかんな」

　　　　　　　そうかルガート？望みもしないのに
　　　　　　　重い物を”背負わされて”いるのか？

ルガート「こいつ・・・」

　　　　　　　アキも、かつては世界を救う
　　　　　　　奇跡のウォーリアとして
　　　　　　　世界の命運を背負わされ生きて来た

　　　　　　　望みもしないのに・・・

　　　　　　　その苦しみと悲しみは痛いほど
　　　　　　　アキは知っていた・・・・


ルガート「マーソン！サージェン！ここは撤退する！！」

マーソン
サージェン「はっ！」

　　　　　　　　ルガートたちは疾風のように撤退していった

メアリー「・・・ア・・キ？」

アキ「ふうう・・」

　　　　　　片膝を地につき地に目をやるアキ

メアリー「だいじょうぶ！アキ！？」

　　　　　　　にこやかに微笑んでアキはメアリーに抱きついた

メアリー「ちょ！ちょっとアキ！？」

アキ「・・・・・・・・・・・・・・」

　　　　
　　　　　　よかった・・生きてたメアリー・・・

メアリー「・・・ア・・キ」

　　　　　　　アキの、その優しい言葉が
　　　　　　　メアリーの心に優しく触れた・・・

アズベス
クルーゼ
ルダ　　「アキ！？」

アキ「みんな？まずは、この事態の収拾をしよう
　　　そして、みんなの情報を全部と
　　　みんなが思うべきことも聞かせてくれ
　　　それにより今後どう動くか決める」

アキ「（・・・ルガート・・まさか、お前は）」

　　　　　　　戦わされてるのか？