レニィアーゼの冒険日誌

ラ・デリーサ　世界国家群アリーゼの本拠地

　　　　　　建物の中で夜明けを感じ
　　　　　　窓の外を見ているレオン

レオン「・・・・・・・・・・」

ルモニア「報告します。バースミアク地方で
　　　　　アキ・ルナフェクトとラセック・バードレが対峙
　　　　　戦争になるのは時間の問題かと」

レオン「ラセックではないマーソン・バードレだ」

ルモニア「レオン大将軍？あなたはそれでいいのですか？
　　　　　あなたの息子たちが敵同士としての
　　　　　戦争になってしまいます！？」

レオン「古来、戦争で家族が争った例など
　　　　山ほどある。これは私の事情だ
　　　　戦場に己が私情を挟むべきではない」

ルモニア「しかし！」

レオン「もうよいルモニア。よく報告してくれた」

　　　　　　レオンは、その場から立ち去っていく

ルモニア「いいわけがない。あんなに
　　　　　アズベスもラセックも愛しているのに・・・」


バースミアク地方　草原　夜明け

マーソン「ゼルク隊　レズール隊
　　　　　それぞれ４０００を率いアキ・ルナフェクトを討ち取れ！」

ゼルク
レズール隊「おおおおおおおおおおお！」


ゼルク「たった８名で何しに来た！」

レズール「今度こそ貴様らを討ち取り
　　　　　理想なる世界へと歩ませてもらう！」


後方　マーソン　サーシェ

サーシェ「妙ですね・・・
　　　　　これだけの兵力差があるのに８名で戦場にでてきて」

マーソン「何か敵に策でも？」

サーシェ「可能性としたら大です
　　　　　敵がこのまま討たれてくれるとは思えない」

マーソン「罠なら突破するまでだ
　　　　　ハッタリか時間稼ぎかもしれんしな」

中央

ゼルク「まだ動かないか！」

レズール「ならば　このまま討たせてもらう！」

　　　　　　アキ隊が体を横に反らせた

　　　　　　ドドンドドドドン！！

レズール「なに！」

フェルク騎士団「いきなり魔力砲撃が現れた！！」

敵伝令兵「敵の砲撃兵です！
　　　　　魔力砲撃がアキ隊と重なり
　　　　　陰になって見えなかった模様！！」

敵伝令兵「これにより最前線の１０００名が負傷した模様！」


第３人類　射撃地点

ウェーデン「なんて策を考えやがる
　　　　　　自分たちの背中を撃てとは」

バルーセ「ヘタしたら　あいつらが魔力砲撃の餌食になる
　　　　　正気の沙汰とは思えないな・・・」

ウェーデン「メアリーから聞いた。やつらには最少動作っていう
　　　　　　攻撃されたら体が自然に回避運動をしてくれる
　　　　　　便利なスキルがあるとよ」

バルーセ「そのスキル俺も手に入れたいな」

ウェーデン「習得できるのに早くても５年
　　　　　　素質が無い者は永遠に身につかないとさ」

バルーセ「選ばれし者だけが使えるスキルかよ」


戦場　中央　アキ隊

アズベス「ふざけんなよアキ？
　　　　　恐ろしい策を立てやがって」

アキ「できると判断したからやったまでだ」

メアリー「で？このあとは　どうするのよ？」

アキ「ロダリアの一撃がマーソンに入っている」

メアリー「作戦に変更はないってことね」

アキ「みんな心に迷いはないだろうな？」

アズベス「迷いしかない。ラセックを（マーソン）
　　　　　救ってやりたいしな」

クルーゼ「俺もサーシェを救ってやりたい」

アキ「マーソンのやつも　うまくこちらの
　　　弱点を突いてきたか」

アキ「ルダ？クルーゼは無理をするぞ？」

ルダ「その時は私の力で
　　　クルーゼのサポートをするまでだ」

アキ「アズベス？ラセックは敵だ
　　　その認識だけは持ったまますいろ？」

アズベス「敵じゃねえよ　あいつは」

メアリー「しかたないわねアズベスは私がサポートする」

アズベス「メアリー・・・」

メアリー「勘違いしないでよね？ラセックはあなただけの問題ではない
　　　　　あなたの大切な人を死なせはしない」

アキ「とんだ甘ちゃんたちが　そろった隊だな」

ミカ「だってアキが率いてる隊だもん」

アムル「甘さを貫く　それがストーリーでしょ？」

アキ「貫ける物なら貫いて来い！
　　　アキ隊！眼前のフェルク騎士団を駆逐する」

アキ隊「おおおおおおおおおおおお！」