フェルク騎士団を斬れですって!
バースミアク地方 草原 朝
メアリー「なにを・・なにを言ってるのよアキ!?」
うつむいて表情を隠すかのように
下を向いてるアキ・・・
メアリー「フェルク騎士団は元はと言えば同胞なのよ!?
フェルク騎士団も救うんじゃなかったの!?」
アキ「・・・・・・・・・・・・」
メアリー「アキ!?」
俺の想いが形になって力になるのなら・・・
アズベス「おい!なんのためにルナフェクトの力を
使うつもりだ!?」
ルナフェクトよ・・俺に力を貸せ・・・・
ミカ「これは・・・」
赤色の光が辺りに広がっていく
メアリー「なんなの・・なんなの この光は・・・」
アズベス「いつものような幻想的で美しい光ではない
それとは まったく真逆だ・・・」
ミカ「とても禍々しく憎しみが形になったような光・・・」
メアリー「しっかりしなさい!アキ!?」
アキはメアリーを突き飛ばし
フェルク騎士団に突進して行った!!
メアリー「っ!なんなのよアキ!?」
フェルク騎士団「アキ・ルナフェクトが突っ込んできます!」
ゼルク「なんだ・・あの恐ろしい光は・・・
全員!うかつに出るな!守勢にまわって様子を見る!」
フェルク騎士団「うああああ・・・あああああ!!」
まるで何かの圧に背中から押されるように
前に出てしまったフェルク騎士団!!
ゼルク「おい!出るなと言った!?」
フェルク騎士団「ダメです!アキの放つ光が
プレッシャーになって
止まってることが恐ろしくて
前に出てしまいます!!」
ゼルク「なんの力だ・・いったい何の力だ!!」
アキの特殊な力で後方から押されるように
突出したフェルク騎士団
フェルク騎士団「やめてくれ!斬らないでくれ!!」
アキ「・・・・・・・・・・・・」
斬らないでくれ?俺の仲間を殺しておいて・・・?
フェルク騎士団「!!!!!!!!!!」
前に出たフェルク騎士団が次々と斬られていく!!
メアリー「・・・こんなアキ・・見たことない」
アズベス「みんなだって無いよ!
憎しみの想いを力にしたのか・・・」
ミカ「・・・たしかに想いを力にするのが
ルナフェクトのウォーリア
憎しみの想いで変化してもおかしくない・・・」
アムル「・・・だけど・・アキが怖い」
空中 クルーゼvsサーシェ
クルーゼ「サーシェエエ!よくもルダを!」
力を増幅させるクルーゼの”ジェイス”の力が
サーシェに襲い掛かる!!
クルーゼの1撃を受け止め
サーシェ「これがジェイス!死のはざまで
生き抜いた者にしか手に入れられない力!!」
クルーゼ「サーシェえええ!!」
そして・・ついに・・・
サーシェ「・・・私を・・斬るだなんて」
クルーゼの斬撃を浴びたサーシェ・・・
サーシェ「愛する人に斬られて・・わかってくれると
思ったのに・・・」
サーシェは大量の血を流しながら
地面に叩きつけられるように落下した・・・
クルーゼ「・・・・・・・・・・・・」
さようなら・・サーシェお姉ちゃん・・・
地上
ゼルク「くっ!なんだ この恐怖は!!」
耐えられずゼルク アキに向かって突進する!!
ゼルク「おのれええ!アキ・ルナフェクトおおお!!」
刀を一振りしゼルクの眉間を斬ったアキ・・・
ゼルクは絶命 その場で倒れた・・・
メアリー「同胞たちを・・・
みんなでアキを止めるのよ!?」
アズベス「無理だメアリー!
あんなの止められるわけがない!
仲間であるメアリーまで突き飛ばしたんだぞ!」
ミカ「・・・もう・・アキは」
恐ろしい表情をしフェルク騎士団を斬るアキ・・・
ミカ「・・・・・・・・・・・
復讐鬼・・そのものだわ・・・・