バースミアク地方 草原 朝
なんだ・・これは・・・
フェルク騎士団が・・みんな死んだはずじゃ・・
血を流してみんな死んでたはずじゃ・・でも
生きている?なんでだ・・僕は この目で
死にゆく同胞を見てたはずだ・・・
怒りの想いを力に変えた
ルナフェクトのウォーリアの・・・
”絶望な光”によって命を落としていく
同胞を・・・
いったい何があったんって言うんだ・・・?
ルダ「ずいぶんと弱い者だなフェルク騎士団とやらは」
なに!バカな!なぜルダ・パラスが生きている!!
あいつはサーシェに殺されてるはずなのに!
なぜ生きている!!
アズベス「俺たちが強くなりすぎたんじゃないの?」
兄さん・・アズベス兄さん・・・
レオン「フェルク騎士団は弱くさせられたのだよ
ルガートによってな」
レオン「やつの掲げるフェルク騎士団が主役の
”理想なる世界”
だが、そこに行くのは生きてなければならない」
レオン「理想なる世界で権力に酔いしれたいがために
死ぬことを恐れ臆病になった」
レオン「そんなフェルク騎士団など
ヘタするとグレンハム王国の親衛隊のほうが
強いかもしれんな」
アキ「元はエンド・ワールドから世界を救う
最強なる軍隊であり救世主だったのにね」
レオン「アキか?」
レオン・・お父さん・・・
アキ「良いタイミングで来てくれたよレオン」
レオン「お前が急かせるように救援を要請したのだろ?」
レオン率いる3万の兵士が
フェルク騎士団を捕縛している
レオン「想いを束ねて導くのが将軍というもの
その将軍が”幻惑を見せられ恐慌状態”になった」
レオン「束ねる者もいなく導きがなければ
軍など自然と崩壊する」
マーソン将軍!!
マーソン「お前たち! 生きていたのか!?
サーシェ ゼルク レズール!!」
サーシェ「マーソン将軍こそ どうしたのですか!?
まるで指揮をとらずに我を忘れて!?」
ゼルク「生きているって僕たちが死んだと
思っていたのですか!?」
レズール「マーソン将軍
いったい あなたに何が・・・?」
”幻惑”が解けたんだよ
マーソン「・・・スリーランスが ひとり
ロダリア・ロードバクス」
ロダリア「永遠の力”ヴァリアスオーブ”も
干上がる寸前まで力を出させ
より深い幻惑をお前(マーソン)に見せた」
アキ「あれ?ってことは??」
ロダリア「次に幻惑の力を使えるのに
何十年後か わからん」
マーソン「・・・幻惑・・だと」
レオン「ラセック(マーソン)
ここに居るフェルク騎士団は
皆、死にたくないのだよ」
レオン「生きて理想なる世界で酔いしれたいからな
そのような軍が世界国家群”アリーゼ”の軍に
勝てるはずがない」
レオン「それとも
仲間の亡骸をレールにしてまで
理想なる世界にたどり着きたいかラセック?」
マーソン「・・・それは」
レオン「いまのアリーゼのトップ(スバーシア)なら
問題なく世界を平和に導けるだろう
理想なる世界など捨て私たちと共に来い?」
マーソン「・・・父さん・・許してくれるのですか」
アズベス「俺も許す。戻って来いラセック
今なら まだ 取り返しがつく」
マーソン「・・・ありがとう」
バースミアク地方の戦い
アキ・ルナフェクト隊と
マーソン率いるフェルク騎士団との戦いは
アキ隊の圧倒的勝利で幕を下ろした
フェルク騎士団は武装解除され
ネーゼバルド砦の外に置かれた
ネーゼバルド砦
ベルバルド「さすがにフェルク騎士団を
砦に入れるわけにはいかない」
アキ「そりゃあ そうだな
わざわざ出向いて教えに行くか」
アキはラセックに説明するために
砦から出た
アキ「で?なんだ聞きたいことって?」
マーソン「・・・僕は
”いつから幻惑を見せられていたんだ?”