バースミアク地方 湖面 夜
アズベス「ラセック率いるフェルク騎士団15000は
この戦争から手を退くそうだ」
アキ「そうか」
アズベス「なぜロダリアの幻惑をラセックに使った?
何度も使える物ではないのだろ?
そんな強い切り札 ルガートに使えば」
お前の弟だから早く助けたくて使ったんだよ
アズベス「アキ・・・」
アキ「これでラセックは戦場から離脱できる」
アズベス「ありがとうな・・アキ・・・」
その場から離れるアキを追う二人の影
メアリー「で?本当はなんでラセックに幻惑を使ったの?」
ミカ「アズベスの弟さんを助けるためじゃ?」
メアリー「ミカちゃん 気を付けたほうがいい
アキは計算高い男よ・・・」
アキ「人のことをなんだと・・・」
ここでフェルク騎士団が分裂してくれたら
フェルク騎士団は世界から信用を失い
その後の戦略も立てやすいし
世論も味方につけることができるからな
ミカ「・・・そうだったんだ」
メアリー「・・・これがダーク・アキだからねミカちゃん」
アキ「なんだよ・・そのダーク・アキって・・・」
アキ「うん?」
世界の至る所にモニターが映りだされた
アキ「世界モニターか!」
この世界に生きる第2人類の皆様こんばんわ
アキ「ルガートか!」
メアリー「なにをするつもり!」
ミカ「この映し出されてる場所
第3人類の本拠地 ルゲンテモーゼ!!」
ルガート「第2人類の皆様 我等はついに
この戦争に終止符を打ちます
私はフェルクのウォーリアの力を手に入れました」
メアリー「なんですって!」
アキ「また立ちはだかるかフェルク!」
紫色の輝きがまがまがしく現れ
フェルクのウォーリアを使ったルガート
そして空を飛び
ルガート「今から第3人類の本拠地 ルゲンテモーゼを滅ぼします」
アキ「な!」
ルガートの魔法で流星のように放たれた魔力球が
ルゲンテモーゼを襲う!!
ベルバルド「これは どういうことだ!!」
アキ「ベルバルドさん!」
ミカ「ルゲンテモーゼが・・・」
ルゲンテモーゼはルガートによって破壊されていく・・・
アキ「バカな!レアットは何をやっているんだ!?
ルゲンテモーゼの留守を守るように言ったのに」
そこに現れた1人の男
アキ「レアット!」
レアットは刀を構え戦闘態勢にあるようだ
レアット「返せ!ミユたちを どうするつもりだ!?」
アキ「・・・え?」
初めましてかな 奇跡のウォーリア アキ・ルナフェクト
アキ「だれだ!」
レアット「この男にミユ サムス ブルギスが捕まった!!」
メアリー「あれほどの武人が・・・」
テイル「マーソンの陽動が成功したらしいな
あれほどの戦力で自分達の穴埋めをしたつもりか?」
テイル「だが さすがにジェイスを使える人間には
手を焼かされる」
アキ「レアットこっちに来い!」
アキのほうに向かうレアット!!
テイル「背を向けて逃げるか?恥知らずの類が!?」
テイルの魔力弾がレアットの背中を襲う!!
アキ「スピード4倍 刻一閃!」
恐ろしいスピードでレアットに駆け付け
具現化した盾でレアットの背中をかばう!!
テイル「誇りのない人間が」
アキ「悪いけど・・・
命がほしくて戦ってるのでね
自分の死で大切な仲間 家族を泣かせないために