イファ草原 夜
クルーゼとバローザが対峙する
クルーゼ「(さて ルダはわかってくれるかな さすがに声にだせない
だからこそ感じ取ってほしい
俺のしようとする戦法で何がほしいのかを)」
バローザ「(いつになく静かなたたずまい
だが空気は変わった 気配を感じる
この男は何かをしようとしている
わずかな刹那の隙でさえ この男には何かができる)」
クルーゼ「・・・・・・・」
バローザ「・・・・・・・」
クルーゼ「さ~ってと・・・
やってやるか!
バローザ「(来る!)」
クルーゼ!スピードを2倍にし
バローザに接近を試みる!
その接近にバローザ!無数の魔力弾で迎い撃つ!
クルーゼ「(く・・一回 ルダに最少動作で突破されたからか
密度の濃い魔力弾だこと これは・・・)」
クルーゼ!バローザに近づけない!
クルーゼ「これは突破できないな」
接近を あきらめ後方に下がった
クルーゼ「ずいぶんと慎重だなバローザ?
魔力弾の密度は狭くなった分 幅は狭くなったぜ?」
バローザ「ならば そこを活かしたらどうだ?
だが次の魔力弾は密度を狭くするか幅を大きくするか
わかるのであればな?」
クルーゼ「痛いところを突いてくれる バローザの気分次第か?」
バローザ「その時に最良と思う戦法をとるだけだ」
クルーゼ「(とにかく魔力弾を突破して近づかないことには話にならない
こっちは魔法と言う飛び道具が使えないんだ
魔力弾の幅が狭くなったら そこを突くか)」
クルーゼ突進!再度 接近を試みる!
クルーゼ「なに!」
目の前にバローザ!
あわてて刀を構えバローザに一撃を受け止める!
クルーゼ「くっ!」
バローザ「誰が魔力弾で応えると言った?むしろ私は
接近戦のほうが得意でな!
体勢の整ってないクルーゼに刀による乱撃を浴びせる!
クルーゼ「ちぃ!」
たまらず後方に飛ぶクルーゼだが
バローザは それも計算していた!
後方に飛んだクルーゼに さらに接近!
クルーゼ「やばい!」
バローザ!大きく刀を振りかぶり落とす!
ルダ「横に飛べ!」
そうしたクルーゼ!
バローザ「逃がすか なに!?」
そこにルダが前にでてバローザにあたった
ルダ「うおおおおおおお!」
バローザに突き突き突き!
それを何度くりだす!
バローザ「スピードと技のキレ そこまでのレベルの者は
そうはいない だが しょせん女の力だな!?」
突きに来たルダの刀を刀で振り払った!
ルダ「くっ!」
バローザ!刀でルダを なぎはらう!
バローザ「ほう?」
クルーゼ!魔力弾でバローザを撃つが
魔力弾がバローザの体に入り跳ね返った!
その間にルダは安全な間合いまで距離をとった
ルダ「クルーゼ?この男に魔法は!?」
クルーゼ「バローザの気をそらせる程度に使っただけだ」
ルダ「クルーゼ・・・お前!?」
クルーゼの様子が おかしい・・・
バローザ「まさか いま跳ね返した魔力弾が
クルーゼの足に当たるとわな
クルーゼ「・・・・・・」
バローザ「ストーリーもフェルク騎士団も
スピードを主体とした戦法をとる
足を負傷したか? お前に何ができる?」
クルーゼ「・・・・・・・」
バローザ「あっけないものだな レオンにも認められた男が
だが運も実力の内とすれば
お前は もう何もできない さっさと・・なに?」
クルーゼの周囲にオーラが漂う・・・
ルダ「クルーゼ!?」
バローザ「まさか その足で
スピード3倍 風の戦争を使う気か!?
クルーゼ「・・・・・・・」
バローザ「接近できるものなら してみろ? もうお前には
私に勝つ手段はない!