ザーーーーーーーーーー(雨の音)
グレン住宅村
傘もささずに雨に打たれてるアス
アス「(雨か・・そういうえば傘わすれてたな・・・
なんか・・ここのところ良いことないや・・・)」
アス「(・・・本気でやめる気ないよね・・レニィ?
あなたが居なくなったら・・・)」
アス?
アス「・・・・・・・・・・」
アス「・・・レニィ?」
レニィ「アス?話したいことがあるんだ」
ドクンと心の鼓動を感じたアス・・・
レニィ「聞いてくれアス?私は・・っておい!」
その場から逃げ出したアス!
レニィ「どうして逃げるんだよアス!?」
アス「来ないで!来ないでええ!!」
アスに追いつきアスをつかまえる!
レニィ「聞いてくれアス!私は!?」
もう聞きたくないのよおおお!!
レニィ「・・・アス?」
悲鳴にも似たようなアスの声がする・・・
アス「離して!聞きたくない 私は!
レニィから サヨナラなんて聞きたくない!!
レニィ「・・・・」
レニィ「・・・ちがうよアス?」
アスを抱きしめたレニィ
アス「・・・なにが・・違うのよ?」
レニィ「・・・少しの間だけど・・インしなくて わかったんだ
私は幸せの中に居たんだと・・・
アス「・・・どういうこと?」
レニィ「その幸せが当たり前すぎて わからなくなっていた
私が居た場所は いつも 」
レニィ「シェインが子供のように笑っていて
フルが時に 意地悪を言うように からかっていて
セイが たまに おかしなこと言うようにズレてて そして」
いつもアスが微笑んでくれていた
アス「・・・・・・」
レニィ「その幸せが当たり前すぎて・・・
麻痺してたみたいなんだ私は・・・」
レニィ「たとえ・・・
ドラクエ10が つまらなくても・・・
レニィ「みんなが居て アスが微笑んでくれていて・・・
私には それだけで満たされていたんだ・・・」
アス「・・・レニィ」
レニィ「わがままで身勝手で どうしようもない私だけど・・・
帰ってきていいか?みんなのところに・・・?
アス「・・・レニィ」
パァン!
レニィ「・・・え」
レニィを平手打ちしたアス
レニィ「・・・ダメか?」
アス「・・・不安だったんだから 泣きたいくらい
どうしていいか わからないくらい不安だったんだから・・・」
レニィ「・・・アス」
アス「戻るのに条件があるわ・・・」
二度と・・居なくならないで・・・?
レニィ「ありがとうアス 約束するよ」
アス「・・・約束 破ったら平手打ちだけじゃすまないからね?」
レニィ「それは怖いから そうならないようにする」
二人は雨に打たれながら唇を交わしてた・・・
ザーーーーーーーーーーーーーー(雨の音)
どこにも・・行かないでね・・・
あぁ そばに居るよ アス・・・