ずいぶんと気前良く引いたものだな?
???の場所
テイル「皆殺しにしようとすればできたはずだろ?」
シウス「傍観者でありたい僕がそれをしたら
水槽の中の水を抜き魚たちを死滅させること
それでは つまらない」
シウス「”セクトプリオン”よ?」
そう言われ集まって来た者たち
シウス「面白い事が始まりそうだ
君たちは準備をしてくれ」
グレンハム王国 王宮 夜明け前
グレンハム事件から1日経過
ラフィスが指揮を執り
事件の収拾を行っていた
眠らないで動いていたのか?
ラフィス「アキか?」
アキ「作者との戦い 現場に居たフェルク騎士団500名は
恐慌に陥ってしまったしサージェン ラセックも
眠れなかったようだ
優秀な精神科医を呼んで治療させてるが
しばらくは心の完治は無理だとさ」
アキ「それに引き換えクルーゼとルダは強いな
あの事件のあと ぐっすり今も寝てる」
ラフィス「クルーゼとルダが消耗が大きそうだな
グレンハム事件を最初から最後まで
戦ってくれた
そしてクルーゼと共に戦い
事件を鎮圧してくれた者たちを褒賞せねばなるまい」
ラフィス「クルーゼには三階級の昇進でも与えようか」
アキ「・・・マジで!?」
ラフィス「有能な者は理由が無くても階級を上げ
権力を持って役に立ってほしいが
理由もなく階級を上げるわけにはいかんからな
今回の事件を鎮圧したクルーゼには
誰も三階級昇進に異論をとなえる者はいないだろ」
アキ「ならクルーゼが目を覚ましたら
なにか おごってもらおう」
ラフィス「昇進祝いしないの?」
アキ「俺がクルーゼに何かプレゼントするの!?}
ラフィス「・・・普通そうだろ?」
アキ「ところで狙い通りフェルクが現れたようだが
フェルクから取り出した収穫は?」
ラフィスの周囲に円形のオーラ
ラフィス「最少動作ゾーンと言うスキルらしい
そして刹那の鼓動か」
アキ「フェルクを引き出して力を使わせ
そのフェルクの使ったスキルを
自分の物になるのって ずるくない?」
ラフィス「・・・恐ろしく・・嫌な目にあうがな?」
ラフィス「それとフェルク騎士団を操る能力が身に着いた」
アキ「・・・それ・・いらなくねえ?
人を操るってしちゃいけないことだからな?」
ラフィス「私の思うようにフェルク騎士団を動かせるなら
これほど戦場で有利なことはない
作者の力は巨大だ だからってアキ?
お前は決して”赤い悪魔”になるな?
アキ「・・・・」
ラフィス「場合によっては使うつもりだったか?」
アキ「それで守れる者が守れるならな
それを使うことにならなければいいけど」
ラフィス「アキ?1つ聞きたい?」
アキ「・・・え!」
ラフィスは刀を抜き
アキの顔面に剣先を向けた
アキ「どういうことだラフィス?」
ラフィス「いくら牢獄に囚われていたって
お前とメアリーなら
簡単に牢獄から脱出できただろ?
アキ「・・・・」
ラフィス「脱出していればグレンハム事件は
長引かなかった いや無かったかもしれん
なぜ捕まったままでいた?
二日前 グレンハム王宮 牢獄
メアリー「こんな手錠と牢獄で捕まえたつもりなのかな
手錠はメアリーの魔法で壊され
鉄格子もメアリーの斬撃で砕けている
メアリー「行きましょうアキ?ラフィス王も変だったし
私たちを牢獄に入れたことも聞かなきゃ」
アキ「このまま捕まったフリをしていよう」
メアリー「なぜ?私たちが捕まったことが長引けば
アズベスやクルーゼたちが救出に来るかもしれない
表向きは私たちを処刑しようとしてるのよラフィス王は」
メアリー「救いに来てくれる者と それを阻止する者たち
同胞たちで争うことになるわ!
長引けば多くの人間が死ぬかもしれない」
だからだよ
メアリー「・・・え?」
アキ「俺たちは・・・
捕まったままで居なくちゃいけない