三日たったら帰って来るって言ったじゃない
クリスフェル村 朝
リムル「・・・
そのアムルの言葉に みんな黙った・・・
アキ「・・・アムル?・・いや ミナイシュ殿下?」
アムル「もう!そっちの名前で呼ばないでよ
アキの場合わざとミナイシュって からかってるでしょ?」
アキ「・・・リムルに
”三日たったら帰って来る”って言ったんだね?」
ラドゥム「本当なのかアムル!?」
アムル「ラドゥムまで どうしたの?」
ジェイク「そうなのかアムル!?」
ミカ「真実を教えてアムル!?」
アムル「みんな・・どうしたのよ・・・?」
リムル「そんな事 言ったのアムル?」
アムル「だって お姉ちゃん
返事したじゃない
アキ「・・・」
ミカ「・・・」
ジェイク「・・・」
ラドゥム「・・・」
リムル「返事した 私?」
回想
リムル「本当の家族に会うんでしょ
行ってきなよアムル?」
玄関のドアを閉めたリムルに
ドア越しに
アムル「三日したら帰って来るからね?」
リムル「は~い」
回想 終了
リムル「・・・」
アムル「・・・なんで・・みんな黙ってるの?
いったい 何が起きたの?」
リ~ム~ル~・・
ミカ「アキが・・・」
アキ「人の事 人さらいだ なんだ
散々けなしておいて・・・
てめえ・・わかってるんだろうな・・・」
アムル「・・・え」
リムルはアムルを抱きしめた
リムル「よかったよお アムルが・・アムルが
帰って来たよお;; 」
アムル「って なんで お姉ちゃん泣いてるの!?」
アキ「・・・」
リムルに仕返ししようとしたが
空気を読んだアキ・・・
クリスフェルギルド 夜
ジェイクから すべての事情を聞いたアムル
アムル「なんて言うか・・あきれたを通り越して・・・」
ジェイク「アムルは もう帰って来ないんだって
泣き出してリムル」
リムル「だって・・だって・・・ ;;」
アムル「あのさ お姉ちゃん・・・
調味料どこにしまってるかわかる?
リムル「・・・え」
アムル「食器は どこにしまってて何の料理に使ってるかわかる?
洗濯物の洗剤は どこにあるか わかる?」
リムル「わからないお ::」
ジェイク「(・・・全部・・アムルに任せきりかよ)」
アムル「お姉ちゃんのお気に入りの化粧品
まだ補充してないし」
ジェイク「(・・・化粧品まで)」
アムル「そんな お姉ちゃん置いて行けるわけないでしょ?」
リムル「ア・・アムルうううう;;」
アムル「チームメンバーにもジェイクにも
本当に ごめんね お姉ちゃんが」
ジェイク「いや・・もういいアムル・・・
(リムルに振り回された感ハンパねぇ・・・)」
ジェイク「でもアムル?グレンハム王家の王族なんだから
ラフィス王に一緒に暮らさないかと聞かれなかったの?」
アムル「それがね」
回想
グレンハム王国 王宮 朝
ラフィス「別れの時は つらいものです」
ミナイシュ「なに言ってるのよラフィ?
時々 会いに来るからね?」
ラフィス「・・・えぇ」
ミナイシュ「悲しそうな顔をしないで?」
ラフィス「ミナイシュ姉さんが居る
孤独ではない
そう思えた私は救われました」
ラフィス「だから今は帰りを待っている
もう1つの家族に元に お戻りください」
ミナイシュ「本当は私にずっと居てほしいくせに?」
ラフィス「いつでも会えるでしょ 姉さん?」
ミナイシュ「ラフィが泣いてたら
すぐ飛んできてあげるね」
ラフィス「いつまでも私は子供ですか?」
ミナイシュ「フフ またねラフィ?」
回想 終了
ジェイク「なるほどね」
アムル「私と会うまでは孤独だったって言うのよラフィ」
ジェイク「誰よりも孤独が悲しいと知っているから
リムルに そんな想いさせたくなかったんだろうなラフィス王」
アムル「そっか 人の事 想いやれる子になっていたのね
でも・・・
回想
ラフィス「姉さんは 僕の孤独を埋めてくれる 姉さんです!!」
回想 終了
アムル「まだまだ子供よラフィは」
ジェイク「なんで そう思うの?」
アムル「私がラフィの お姉ちゃんだからかな」
ジェイク「(・・・答えになってねぇ)」