これでいい みんなもこれを望んでいる
宇宙
本当に それでいいの?
ガティ「良いもなにも俺が逃げたらルガスタと
そこに生きる60憶の人々が滅びるんだ」
エンド!巨大魔導砲チャージ完了!
愛してしまったのね
ルガスタと そこに生きる人たちを?
ガティ「そうだな」
そこにたどりついても
彼女は泣き叫んでいるよ
”そんなリアルいらないよ”と
ガティ「本当だよな・・・」
エンド「滅びの時だ!人類よ!!」
エンドの両手から巨大魔力砲が放たれた!
ガティ「・・・
みんな・・ありがとう・・ごめんな・・・
奇跡なる光をまといエンドの巨大魔力砲を受け止めるため
盾になったガティレイア
前面に光のガードを幾重にもはりつけ
エンドの巨大魔力砲の盾とした
そして・・おのれの身体までも・・・
巨大魔力砲撃と奇跡なる光のガード魔法がぶつかり「
すさまじい轟音と共に辺りは光で溢れた
ラクシュマリ・レムナントことマイ
エンド「・・・マイ・・姉さん?
マイ「・・・
エンドは人類の否定の砲撃と巨大魔力砲撃を
撃った反動で身も心もボロボロだった
エンド「マイ姉さん?人は弱かったよ でも
”真なる人”にたどりついた その先に
人は希望に溢れた可能性があるのかもしれない
そう言い残し・・エンドは滅んで行った・・・
マイ「・・・エンド・ワールド
ありがとう ごめんね・・・
ルガスタ 深夜
ガティレイア!?
そしてルガスタのすべてを守った英雄は
そのままルガスタに落下していった
そのガティを受け止めたルダ
ルダ「ガティレイア!?」
ガティ「このまま地上にある あの場所へ」
ルガスタ リトル・フェイルアム 深夜 浜辺
ガティ「良い所におろしてくれたな
ここから見る海は美しい」
ガティは体を横にして
ルダは座りガティの身体を支えていた
ルダ「だい・・・じょうぶなの・・か?」
ガティ「いつか話したなルダ?
俺が なぜフル・ロストにルダを推挙したのかを」
ガティ「ルダがフル・ロストになれば
俺の手元にルダを置いておけるからだ
とんだ俺の下心だったってわけだ」
ルダ「・・・ガティレイア?」
ガティ「このまま・・・」
ルダ「・・・うん」
ガティはルダを抱きしめて優しくキスをした
ガティ「きっと・・・
これで最期だ 忘れないでほしい
ルダ「最期だなんて言うな!?」
ガティ「フェイルアムでルダと過ごして
リトル・フェイルアムでルダと過ごして
任務も何もかも忘れてルダと よく遊んでいた」
ガティ「ここの海は1番 ルダと よく遊んだな
ただでさえ美しいルダが水着姿で見惚れてしまって」
ルダ「私を よく海に誘ったのも?」
ガティ「彼女と海に行くんだ
目的は彼女の水着姿に決まってるんだよ」
ルダ「・・・彼女」
ガティ「照れてるのかルダ?」
ルダ「・・・照れてなんてないもん」
ガティ「ルダと遊んで遊び疲れて・・・
そろそろ見えるかな・・・」
ルダ「そんな時間か」
まばゆくほど綺麗な朝日が海から昇ってきた
ガティ「ルダと一緒に この朝日を見て
綺麗だなって言って
その時のルダとの時間が愛おしかった」
ルダ「そうだなガティレイア・・・」
ガティ「泣いているのか?」
溢れんばかりの涙をぽろぽろ流すルダ
もう・・ルダは悟ったのだろう・・・
ガティ「ありがとう ごめんな」
ガティ「俺は幸せだったよ
こんなにも かわいい彼女に抱かれて
最期を迎えられたんだから・・・」
ルダ「ガティレイア!?」
ガティ「・・・ルダ
愛してる・・ずっと・・・
ずっと ルダと・・遊んでいたかったな・・・
ルダ「ガティレイア!?」
ルダ「・・・ウソだろガティレイア?
なんで目をつむったまま動かないんだよ」
ルダ「ウソだって・・目を開けてウソだって言ってよおおお!」
ルダ「ガティレイアああああ!?」
美しい朝日が彼らを照らし
ルダはガティレイアを抱きしめ
泣き続けた・・・