私はクルーゼにガティレイアの幻影を見ているだけだ
グレンハム城下町
クルーゼ「俺はルダが望むなら
ガティレイアであり続けると言ってしまったし・・・」
ガティレイアは”作者”と名乗る者に
自分の存在を消してくれと願った
クルーゼ「って・・知ってるわけねえか」
アキ「クルーゼ?
”あの大戦”の話をしてる?
クルーゼ「え!?」
アキ「ルガスタ全土を恐怖で巻き込んだ
第3人類や移動空中要塞バハメクトやエンドの話もしてる?」
クルーゼ「なんでわかるんだ!?」
アキ「・・・
やっとわかってくれるやつがいたかあ!
クルーゼ「・・・急にどうした・・叫び出して「」
アキ「誰に聞いても何を言っても知らないって言われてたから
正直 俺もそろそろ歳だしやばいのかと・・・」
クルーゼ「・・・アキ?お前 まだ19歳じゃなかったっけ?」
クルーゼ「ルダが あの大戦のこと覚えてて
すべてを聞いた」
アキ「よく覚えてたな作者に自分の存在を消してくださいって
ガティレイアは言ったんだろ?
神様が脳内に入り込んで すべての人類の
記憶をいじったとしか思えないのに」
クルーゼ「でもルダは忘れなかった
覚えている人が居るから人は永遠に生きられる
私が忘れてしまったら
ガティレイアは本当に死んでしまうってな」
クルーゼ「アキは知ってたんだな」
アキ「作者も俺の記憶をいじれなかったんだろ
俺は作者の子供ではない”ラムスクロウ”って場所が
俺の産まれた場所みたいなんだ」
アキ「ガティレイアは運命を変えられなかったか」
アキ「俺は・・後悔してるんだよ あの時に
奇跡なる光でエンドの滅びの砲撃を
受け止めに行ったガティレイアに
なんで俺はガティレイアを
ひとりにしたのかを・・・
アキ「ずっと その時の事を引きずってた
だけど・・・
死んで悲しむ者が居る限り
その者に死は許されていない
アキ「もしも あの時に俺も死んでしまったら
ミカを悲しませるかもしれない
俺は死ぬことは怖くない
俺が死ぬことで誰かを悲しませるのが怖い
アキ「それはガティレイアも同じだろうに
ガティレイアは死にルダは悲しんだ
泣いても泣いても晴れない悲しみが
ルダの心の中に まだあるんだろうな
アキ「俺がガティレイアをひとりにしなければ・・・」
クルーゼ「どっちも死んでたか どっちかは生き残ったか
どっちも生き残ったかもしれないが
その時の答えを知る者なんていないさ
クルーゼ「神様じゃねえんだから俺たちは」
クルーゼ「自分の存在を消してくれって まさか
ルダを悲しませないためにか!?
アキ「・・・なるほど」
アキ「俺がガティレイアだったら同じことを
言ってたかもな・・・」
クルーゼ「神様がミカの記憶をいじっても
きっとミカは忘れないぞ 今のルダのように」
クルーゼ「誰かを悲しませたくないなら生き続けることだ
己の天寿を全うするまでな」
クルーゼ「今日はクリスフェル村の勤務かアキ?」
アキ「レオンはあくまでも俺をグレンハム王国から切り離し
有事の際に外からの勢力にしたいらしいな」
アキ「”乗り移り事件”では
その役目をクルーゼにさせてしまった」
クルーゼ「作者がグレンハム将兵を操った事件か
それで恐怖を覚えてるやつ けっこう居そうだな」
アキ「それをなんとかしないと作者に勝ち目がない上
作者と戦える状況が限られてるとなると
本当に作者は倒せるのか不安になる」
クルーゼ「作者を倒せたらアキは何がしたい?」
アキ「軍人に世界は平和になったから
何をして食べていこうかって話に?」
クルーゼ「被害妄想だな・・・」
クルーゼ「軍人が職を失うことはない
皆 なにかしらの”脅威”に怯えてる
その時に戦える者がいないと困るだろ?」
アキ「現実的な物の考え方するんだな?」
クルーゼ「アキが奇跡を完全に操れたら
理想主義になってやるよ?」
アキ「その時は永遠に来ないから安心しろ」
クリスフェル村
アキ「・・・そこに居るんだろマイ?」
吹いた風の中で現れた少女
マイ「どうしたのですかアキ?」
アキ「どうして・・・
このルガスタに
破滅のプログラム エンドを創り出した?