フィスカ山
アキ「けっこう登って来たな」
ラフィス「頂上には まだ遠いけどな」
クルーゼ「え 頂上まで登るつもりだったの?」
ラフィス「なにか不都合でも?」
クルーゼ「いや あれを見るとね」
なんで皆 そんなスピードで登れるのよ!
メアリー「アムル遅いよ 何してるの?」
必死に山道を登るアムル
アムル「なんで山道を平地を行くが如く
しかも弾むように登れるのよ?」
アズベス「俺達はフェルク騎士団で訓練したから
重装備の山岳訓練は頻繁にしたな」
クルーゼ「つまり山にも よく来てるから
海と山どっちにも行きたくなかった・・・
クルーゼ「誰だよ!この企画 考えたのわよ!」
ラフィス「私だが!?」
クルーゼ「安易すぎるんだよ!海か山ってさ!?」
ラフィス「なら他に何がよかったと!?」
アキ「クアーバ使って遊覧飛行とか?」
ラフィス「クアーバはグレンハム王国の軍事機密で
遊びに使ったら軍機違反なんだよ!」
クルーゼ「ほぼ9割の国がグレンハム軍に
クアーバあること知ってるから別に良くねえ?」
ラフィス「そういう問題ではない!?」
アキ「・・・え・・でも
・・・クロウリ・・普通にクアーバ使ってたよ
ラフィス「・・・」
アズベス「普通に”遊覧飛行”って言ってたな」
ラフィス「・・・いつの話だ?」
アズベス「”フェルク騎士団の乱”の時かな」
山道を必死に登るアムル
アムル「みんなひどいよ置いて行くんだもん!」
アムル「・・・あ」
アムルの帽子が風で飛ばされた
アムル「山道ルートではない危険な高い場所に帽子が!」
ルダ「任せて」
ルダは飛行してアムルの帽子を取りに行った
アムル「・・・」
クルーゼ「・・・」
その帽子をアムルに渡す
ルダ「はい アムル?」
クルーゼ「ルダ!」
ルダ「ビク!」
クルーゼ「俺達は山登りに来てるんだぞ!
飛べるからって山登りで飛んだら
絶対にダメだからな!?」
ルダ「・・・それを言うために
わざわざ登った道から戻ってきたのか?」
アキ「ルダってフェイルアムに居た時も
山登りしたことないのか?」
アムル「アキも・・わざわざ戻ってこなくても・・・」
アキ「別に すぐに登れるからな」
アムル「(・・・さすが世界最強の軍隊の軍人」
ルダ「山登りって言うか山を登ると言う概念がない
第3人類は自力で飛行することができるからな
アキ「・・・」
クルーゼ「・・・」
アムル「・・・」
ルダ「飛べるなら登る必要ないだろ?」
クルーゼ「誰だ!この計画立てたやつわよ!」
ラフィス「私だが!?」
クルーゼ「ルダは空を飛べるのに山登り計画するちか
てめえ正気か!?」
ラフィス「ルダは海か山かで山登り選んだんだぞ!」
ルダ「海が見える所に住んでるので
どっちかと言われれば山にしたまでだ」
ラフィス「・・・」
ミカ「あの・・・?
私も飛べるんだけど・・・
みんな「・・・」
アキ「・・・アズベス?この空気
お前のウォーリアのバードレは
どうしたらいいと言ってる?」
アズベス「・・・さっきからバードレ黙ったままだけどな」
アズベス「ミカとルダが空を飛べるなら
”乗り移り事件”のとき空から侵攻して
もらえば楽だったんじゃ?」
クルーゼ「アズべス?対空砲火って言葉 知ってる?」
休憩所
アムル「ラフィ?かなり長く休むからね ここで!
もう軍人のペースで登るの嫌だからね!」
ラフィス「そんなに きつかったの?」
アキ「俺達ある意味 普通じゃないから
普通の人のピントからズレてるのかもな」
クルーゼ「すっげえスピードで登ったし
2時間くらい休んでも問題ない」
アムル「やった!そんなに休めるのね!?」
ラフィス「その間
フィスカ山に伝わる話をしてあげよう」
クルーゼ「その話 長い?そして聞き終わった後
聞いてて良かったなと思える?」
ラフィス「私にケンカ売ってるのかクルーゼええ!?」
アキ「・・・今日・・ラフィス怒ってばかりじゃねえ?」
メアリー「一応 聞かせてください」
ミカ「私も一応 聞かせてください」
ラフィス「・・・話すのやめようかな」
アムル「お姉ちゃん聞きたいなラフィ?」
ラフィス「さすがミナイシュお姉ちゃん
では話そう フィスカ山の伝説を・・・」