レニィアーゼの冒険日誌

　　　　　　バルサファイ・クロフォード

　　　　　　ネッサオラ


フィスカ山　雨

アムル「・・・退いて行った」

ラフィス「ミナイシュ姉さん！？」

アムル「私は大丈夫よ　ラフィ
　　　　でも・・なんなの彼らは？」

ラフィス「過去にバルサファイ・クロフォードと
　　　　　グレンハム軍で戦争になった
　　　　　ギダバーグの一族を根絶やし寸前に
　　　　　追い込んだフェルクを恨んで始まった戦争」

アムル「彼らは　まだ恨みを？」

ラフィス「おわったはずだ
　　　　　あの”エルフィオナの戦い”で
　　　　　バルサファイもリーザの声を聞き
　　　　　すべてが　おわったはずなんだ」

アムル「なのに　なぜ敵意を　むき出しに攻撃してきたの？」

ラフィス「・・・わからない


　　　　　　まだ繰り返したいのか

　　　　　　あんな悲しい戦争を・・・


アキ側

アキ「・・・ハリスが死にに来ただと！
　　　ハリスに何があった！？」

ローズ「最近ハリス　スコットのことで悲しんでたの
　　　　だから私とハリスとスコットで
　　　　暮らしてたフィスカ山にある家に
　　　　行ったのかもしれない」

アキ「そのことはグレンハムの戦いで
　　　決着がついたはずだ
　　　ハリスもスコットの声を聞いたはずだ”生きてね”と」

レドルフ「・・・あいつの中では
　　　　　おわってなかったのかもな」

ローズ「お願い！力を貸してアキ！？」


　　　　　　ローズに先導され山道を行く

　　　　　　１キロくらい走っただろうか

　　　　　　家が見えてきた

　　　　　　家の側に湖があり　そこに人が

　　　　　　右手に刀を持ち刃先を地に向け

　　　　　　ハリスは呆然と雨に打たれていた


アキ「ハリス！こんなところで何をしてるんだ！？」

ハリス「・・・あぁ・・アキか」

アキ「何を　こんなところで呆けているんだ？」

ハリス「なぜスコットは死んでしまったのだろうな」

アキ「何を言っている！”あの時に”スコットの
　　　願いを聞いただろ！”生きてね”と！？」

ハリス「ローズもレドルフも
　　　　もうスコットのことは吹っ切ってしまえと言うんだ」

ローズ「そうでないと人は前に進めない！
　　　　スコットも望んでないよ！
　　　　いつまでも縛られて前に進めないハリスを！？」

ハリス「・・・なぜ・・忘れなきゃいけない
　　　　たった一人の肉親を・・なんで忘れないといけない！？」


　　　　　　　　ハリス！刃の刃先を喉元に！！


ローズ「ハリス！？」

ハリス「・・・スコットが・・悲しんでいるんだ
　　　　行ってやらないといけないだろ」


　　　　　　　刀に力を込めたハリス！


ローズ「やめてえええええ！？」

ハリス「！！！！」


　　　　　アキの拳がハリスの頬をとらえた！

　　　　　倒れるハリス！


ハリス「何をする気だアキ！？」

アキ「裏切る気か？」

ハリス「裏切る？」

アキ「お前が死んだら　ここに居る皆が泣くぞ？」

ハリス「・・・それが・・どうしたっていうんだ？」

　　　　　　アキはハリスのむなぐらを取り

　　　　　　地面に叩きつけた！

ハリス「ぐは！」

アキ「自ら命を絶つことは最大の裏切りだ！　お前の死で
　　　泣くやつが居るんだよ！悲しむやつが居るんだよ！？
　　　それを知ってて　それが　どうしただと！？」

ハリス「なら　どうしたらいいんだ！
　　　　スコットのことを忘れろと言うのか！？」


　　　　　　　　忘れなくていい


ハリス「誰だ！？」

アキ「ルダか！？」

ルダ「・・・忘れなくていい・・いや


　　　　誰が忘れようとも　お前だけは忘れるな