前話の回想 終了
フィスカ山
そんなこともあったな・・・
ザーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(雨の音)
ミカ「なにがあったの!なんで血だらけで倒れてるの!?」
ウェイ「・・・これが・・私の望みだからだ」
ミカ「ウソを言うな!
あなたにはリシェルが居るじゃない!?
リシェルを独りぼっちにするの!?」
ウェイ「リ・・シェル」
ミカ「アキお願い!近くに居るのなら来て!?
ウェイバーが死んじゃう!奇跡を起こしてよ!?」
ウェイ「・・・
・・・奇跡・・そうだ
私は奇跡がほしかったんだ
もう一度 奇跡が起こるなら
元に居た3億年前に戻して?
・・・いや・・ちがう
もう一度 奇跡が叶うなら・・・
ウェイ「リ・・シェ・・ル」
君と出会えたこと それが私の奇跡
ミカ「リシェル!?」
ウェイ「リ・・シェル?」
リシェル「・・・」
リシェル「これが望みだと言うのウェイバー?
独りで そっと死ぬのが
あなたの望みだと言うの?」
ウェイ「・・・」
なにも答えられないウェイバー
リシェル「なら私も 独りで そっと死んでいい?
あなたを想いながら」
ウェイ「ダメだ!」
リシェル「そういうの勝手って言うんだよウェイバー?」
リシェルはミカの腕をつかんだ
ミカ「え?」
リシェル「ミカ?あなた不思議な女神よね?」
ミカ「リシェル その事 知ってったっけ?)」
リシェル「不思議な女神なら
少しくらい生死をさまよっても
耐えられるよね?
ミカ「・・・え?」
リシェル「ウェイバー・・逃がさないから・・・
死ぬなんて楽な方に逃がさないから!
ミカ「!!!」
ミカの魔力がリシェルに吸われていく
その魔力を治癒魔法に変えた
リシェル「・・・生きて
生きなさいよウェイバー!!
ウェイ「!!!」
リシェルの”治癒の泉”に包まれたウェイバー
ウェイ「・・・致死に至ったはずの・・体が」
リシェル「・・・
答えなさいウェイバー!?
あなたの居場所は どこなの!?
ウェイ「・・・
・・・お前の・・となりだ
ウェイ「傷が・・完治していった」
治癒の泉が消えた
ウェイ「・・・」
リシェル「・・・
おかえりなさい ウェイバー
ウェイ「・・・初めて思えた
私は・・生きていて よかったんだな」
リシェル「当たり前なこと言わないで・・・」
ウェイバーを抱きしめるリシェル
ウェイバーもリシェルを抱きしめていた
リシェル「・・・
帰ろう ウェイバー?
ウェイ「ああ・・
帰ろう リシェル
ミユ「あれ・・・」
そこに現れたミユ
リシェル「ミユちゃん よかった」
ミユ「え?」
リシェル「ミカちゃんを頼むわね?」
ミユ「ミカを??」
そう言い残し
ウェイバーとリシェルは
その場を後にした
ミユ「・・・ミカ?」
ミカ「・・・ああうぅ・・あ~ううううぅぅ」
ミユ「ミカの魔力が・・空になりかけてる・・・」
ミカの首根っこをつかんで言う
ミユ「何があったかわからないけど帰るわよミカ?」
ミカ「・・・・アアァァァ・・・ウウウウゥゥ」
ミユ「(・・・にしても何がったんだ?
ウェイバーとリシェルは過去に敵だった
ミカに危害を・・・? いや もう
決着のついた話だ
ミユ「ミカがリシェルさんたちに
危害を受けたなんて
・・・無いよね??