何に復讐?
僕たちを否定した世界その物だよ
フィスカ山 雨
エイリム「グレンハム王国は 世界は
僕たちを否定した なら
もう この手は血塗られている
もう一度 汚すことになっても
クルーゼ「エイリム?
お前が復讐をしようとするのなら
俺が お前を止める
エイリム「どういう止め方をしてくれるんだい?
僕を殺してでも止めるのかい?
クルーゼ「エイリム!?」
落ちてた自分の帽子を拾いかぶり
その場を去ろうとするエイリム
クルーゼ「どこに行く!?」
エイリム「・・・僕を
・・・救ってほしかった
クルーゼ
メアリー「・・・」
そう言ってエイリムは去って行った
メアリー「・・・私たちは・・エイリムに何もできなかった」
クルーゼ「・・・救って見せる まだ方法はあるあはずだ
だが気になるのは
なぜ今になって この話を
もう決着が着いた話のはずだ
フィスカ山 南側
戦闘音が聞こえる
何者かと拳を交え戦うアズベス
その相手は瞬時の判断でアズベスに攻撃
対応できなかったアズベスは
その攻撃で倒れた
アズベス「なぜだ!あの時とは違うはずだ!
”バードレ”だって使いこなせてきてる
なぜ あんたに勝てない!
ハースネン!?
ハースネン「・・・」
その傍らに居る女性
テールス「またハデにやられたねアズベス?」
アズベス「あの時より成長できてるだろ!?」
ハースネン「・・・
あの時より ひどくなってる
アズベス「え!?」
ハースネン「バードレを使いこなそうとするほど
弱くなっているな」
アウベス「どういうことだよ!?」
ハースネン「並みの人間の動作
考える 判断する 動作する 攻撃
この4手で攻撃に身体が動く」
ハースネン「私は この4つの動作を1手でできる
反射神経によってな」
アズベス「反射神経?」
ハースネン「アズベス?お前は攻撃する時
どれだけの段階が必要だ?」
アズベス「・・・く」
ハースネン「わかっていたようだな」
ハースネン「バードレの声を聞く
考える 判断する 動作する 攻撃
並みの人間よりも動作が1つ多い」
ハースネン「動きが後手にまわることはないか?」
アズベス「・・・なる」
ハースネン「バードレの声
これは否定してはいけない
最も正解に近い指示は
アズベスだけにしかない最高の武器だ」
テールス「でも後手に回るのをなんとかしないと
せっかくの”正解の指示を活かせない”」
アズベス「俺は どうすればいいんだ?」
アズベス「なら!俺は どうすれば後手にまわるのを
解決できるんだ!?」
ハースネン「・・・
自分で答えを探さない戦士は必要ない
ハースネン「と、アキ・ルナフェクトは言うのでは?
アズベス「・・・うぅ」
ハースネン「人を頼れる心もありだが
なんでも頼ってしまうのわな」
アズベス「・・・」
ハースネン「今回だけ教えてやる 急を告げるようだからな
お前の攻撃に必要な5手を2手まで短縮させればいい」
ハースネン「つまりは脳から判断し動くよりも
身体が動けばいいんだ」
アズベス「常に反射神経で動けってのか!?」
テールス「ハースネン?めちゃくちゃなこと言ってるよ?
常に反射神経で動けるのなら
それは もう人間のできることではない」
ハースネン「アズベスは人間ではない
”ウォーリア”を宿した ある種の超人間
人間にできないことができる」
テールス「ウォーリアは特殊能力が備わってる人間で
それを除けば普通の人間と変わりないんだけど?」
ハースネン「話を戻すぞ」
テールス「(・・・ごまかした)」
アズベス「常に反射神経で動けってのか
それができるのは どうすればいい!?」
ハースネン「それができるやつを1人 知っている
そいつから聞けばいい」
アズベス「そいつは?」
ハースネン「・・・
レオン・バードレ
この世界 ルガスタの英雄だ