レオン・バードレ ルガスタの英雄だ
フィスカ山 南側
ザーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(雨の音)
アズベス「・・・」
ハースネン「お前の実の父親だろ?
反射神経の神髄
レオンから学ぶことができれば」
アズべス「・・・そいつ
・・・苦手なんだよな
ハースネン「・・・」
アズベス「ハースネンが俺に それを教えてくれないか!?」
ハースネン「以前 アキ・ルナフェクトが
アズべスを こう評価していた
ただ力があるだけだと
アズベス「それだけじゃダメなのか!?」
テールス「アズベス・・本当に言ってるのか・・・?」
ハースネン「アズベス?強いとはなんだ?」
アズベス「どんな相手でも倒せる力だ」
ハースネン「どの部分で勝ちたい?」
アズベス「どの部分??」
ハースネン「強さもいろいろある
人脈 情報 財源 力 機転
知識 知恵 性格 才能」
ハースネン「多岐にわたる それらを
常識の範囲から突出した者が
強さの行きつく先に行けるだろう」
アズベス「・・・」
テールス「アズベス?」
アズベス「強いって
いっぱいあるんだな
テールス「・・・本気で言ってるのか?」
ハースネン「力だけがあってもダメだ
まずは知恵と性格を使って
レオン・バードレから
反射神経の神髄を学べばいい」
アズベス「え・・ハースネンが教えてくれないの?」
ハースネン「・・・
プライドなど捨てろ
強くなるために邪魔な物だ
アズベス「・・・く」
アズベスは その場を去って行った
テールス「力があっても それを活かす知恵がなければ
100%の力は出せない」
ハースネン「メアリー・フェルフィスカが言っていたな」
テールス「アズベスは100%の力を
一度でも出せたことがあるのだろうか」
ハースネン「それができなければ
一流の武人にはなれないな」
まったくセネアめ
不手際にもほどがあるぞ
ハースネン「誰だ!?」
テールス「僕たちが君の接近に気付かなかったなんて」
その者はテイルと名乗った
テイル「恥に思うことはない
私の接近に気付かない者は山ほど居る」
テイル「君たちの力が必要だ 一緒に来てもらおうか」
テールス「協力させたい相手に気配を消して接近すると
警戒されるだけだと気づかないかテイルさん?」
テイル「以後 気を付けよう」
ハースネン「テールス?」
テールス「戦うかい?」
ハースネン「あぁ 得体の知れないプレッシャーを感じる」
フィスカ山 雨
ゲジジェ「準備での最終段階だ
ハースネン テールスの方は
テイルが やってくれる」
セネア「セクトリーアさんから代わって
セクトプリオンの指揮官になった者か」
セネア「作者はセクトの何を非に見て指揮官をテイルに?」
ゲジジェ「そこまでわかれば苦労しないよ」
ゲジジェ「テイル
第1人類が第2人類に遺した知識の箱
エンド・ワールドを退けるための力」
ゲジジェ「それが今や作者と手を組み
作者が見たい面白い見世物を
創るために協力している」
ゲジジェ「本当は救世主のはずなんだがな」
セネア「・・・あの人とは」
ゲジジェ「そうだ
セネア?次の戦場ではクルーゼとは敵になる
つまりセネアの昔の恋人と戦うわけだ
それを相手に戦えるか?