君の失敗は世界の滅亡だ
グレンハム王国 王宮
アキ「・・・俺の失敗が・・世界の滅亡?」
エジュ「”解放”作戦 要である君が失敗すれば
世界は”作者”の支配のままおわる」
アキ「・・・そんな
・・・今さら?
エジュ「今さら?」
アキ「エルフィオナの戦い 4度目のエンド・ワールド
フェルク騎士団の乱 乗り移り事件」
アキ「俺が失敗したら世界が滅亡する戦いを
4度は くぐりぬけてきたんだが?」
アキ「”君の失敗は世界の滅亡”と言われても
”今さら?”としか言えないんだが?」
スバー「エジュール?彼は本物だよ」
エジュ「人を試すなんて無粋な事したくなかったが
命をかける相手の本質を知りたかった」
スバー「我々ラグガイア王国は
すべての力を持って解放作戦に臨む」
アキ「頼みます スバーシア王 エジュール将軍」
納得した そんな表情をした二人は
王宮を後にした
アキ「・・・」
うちの者どもが失礼したようだな
奇跡の英雄さん?
アキ「だったら素直に言う事 聞くよう
取り計らっていいんだぜ?
クルーゼ・フォン・ラグガイア様??
クルーゼ「その名で呼ばれるのは
よそよそしくて距離を感じるな」
アキ「お前 何者になりたいの?
クルーゼ・フォン・ラグガイアか?
クルーゼ・クロスナーか?
それとも
セクトプリオンのクルーゼ・クロスナーか?
クルーゼ「俺だって俺が”エタシュ”で
セクトプリオンに居たこと
最近 知ったんだ 混乱もしてる」
アキ「セクトプリオンのクルーゼ・クロスナーなら
俺はクルーゼを討たなきゃならないんだが?」
クルーゼ「お前に人を討てるのか?」
アキ「それができないから俺たちの知っている
クルーゼ・クロスナーであってほしい」
クルーゼ「その あまさを貫くのは骨が折れるぞ?」
クルーゼ「にしても エジュールは
半分 遊びだったんだろうが
あの堅物の親父を よく納得させたな?」
アキ「そうだな
強がりが成功して うれしいよ
クルーゼ「強がりだったのか!?」
アキ「解放作戦の要が怖がってたら不安になるだろ?」
クルーゼ「・・・あのさ?
本作戦の要が恐怖してると知った
俺の心は どうしてくれるの?」
アキ「どうせ俺が怯えてると知ってるんだろ?」
クルーゼ「その通り!」
アキ「・・・ラグガイア王国のやつら
嫌いになりそうだな」
クルーゼ「そう言うなよ?この作戦がおわったら
ラグガイア王国に遊びに来いよ?
飲みにでも行こうぜ?」
アキ「俺は お前の国の法律で飲めるほど
歳を重ねてねえんだよ?」
アキ「だが しかし!?」
真剣な面持ちでクルーゼをみつめるアキ
クルーゼ「・・・急になんだ?」
アキ「次代のラグガイア王国国王
クルーゼ・フォン・ラグガイアに お聞きしたい
法を改正し一夫多妻の国に
することはできないか?
クルーゼ「(・・・そうきたかー)」
アキ「それが可能なら俺はミカとメアリーとも
結婚ができ すべての悩みは解決する」
クルーゼ「俺もルダとサーシェ ミユとも
・・・なるほど・・俺にも都合がいい」
クルーゼ「俺が王になった暁には」
国をなんだと思ってる?
クルーゼ「ゲ!親父!?」
スバー「奇跡の英雄 アキ・ルナフェクト殿?」
アキ「はっ はい!」
スバー「君は我が息子と結託し
ラグガイア王家が守って来た国を
私物化しようとでも!?」
アキとクルーゼは逃げ出した!!
スバー「ふざけんな! 私の眼が黒いうちは
そんなこと絶対に許さんからな!?」
デリアさんは お元気ですかな?
スバー「・・・」
エジュ「今でこそ王妃はイデア王妃でありますが
お若いころのスバーシア王は
どちらも王妃にできないかと
先代のラグガイア王に」
エジュール・フルベール将軍!?
エジュ「ビク!」
スバー「・・・そのことは
・・・クルーゼに内密に頼む
エジュ「・・・本当
・・・似た親子だこと